【Excel VBAマクロを実行するための初期設定】(2回目)

公開日: 2024/3/15

前回初期設定を行いましたが、今回も引き続き設定と使い方を書いていきたいと思います。

さっそくですが、VBA画面を開いていきましょう。

1. VBAマクロを実行するための初期設定

1.Excelを開き、「開発」タブをクリックします。


2.「コードの表示」をクリックします。


3.以下のように「VBA画面」が出力されます。


[VBAの画面]


2. 【ツールバー】の追加説明

ツールバーの説明をしていきたいとおもいます。

ツールバーとはこの赤く囲った部分になります。

この追加を1つしていきたいと思います。

3. 【編集】の追加設定

使い方にて説明しますので、まずは追加をしてみます。


1.「表示」タブをクリックします。


2.「ツールバー」をクリックします。


3.「編集」をクリックします。


4.「編集」ポップアップが表示されたとおもいます。

このままだと邪魔なので移動していきます。


5.「編集」ポップアップはマウスのカーソルを当てて、「左クリック」を押しながら移動できます。

赤枠辺りに移動してみてください。


6.以下のように枠に収まったかと思います。


以上で【編集】は完了になります。


[失敗例]

以下のようになってしまった方はもう一度やりましょう。


赤枠の「:」をもう一度、「左クリック」で掴みます。

掴みながら、そのままもう少し上に移動してみてください。


枠に収まったかとおもいます。

4. 【編集】の使い方 標準モジュールを出して見よう


使い方を説明する前に「標準モジュール」を出力します。

出力の仕方を知っている方は、「【編集】の使い方」に進んでください。


「標準モジュール」は、2つの出力方法があります。

(もっとあるかもしれませんが私の知ってるものをお伝えします)

4-1. (1)「挿入」タブから「標準モジュール」を出力するの場合

「挿入」タブをクリックします。


「標準モジュール」をクリックします。


「標準モジュール」が追加されました。


前回「変数の宣言を強制する」設定をおこないましたので、新規モジュールを作成すると一番上に「Option Explicit」と入力されているとおもいます。

4-2. (2)「プロジェクト」ウィンドウから「標準モジュール」を出力するの場合

下記4つどこでもいいので右クリックします。


「挿入」を選択します。


「標準モジュール」を選択します。


「標準モジュール」が追加されました。


前回「変数の宣言を強制する」設定をおこないましたので、新規モジュールを作成すると一番上に「Option Explicit」と入力されているとおもいます。

5. 【編集】の使い方

簡単なコードを書いてから説明します。

以下の「サンプル」コードを書いてください。(コピーしても問題ないです)

Sub サンプル()
 
このマクロは足し算をしています。

Dim i As Long, j As Long, a As Long
 
 i = 2
 j = 4
 a = i + j
 
 MsgBox i & vbCrLf & a
 
End Sub

「サンプル」を書くとこんな感じになります。


5-1. (1)「サンプル」コードを使ってエラー出力

このまま実行ボタンを押すとエラーになります。

(下記画面で実行してみます。赤い枠が実行ボタンです)


[実行後]

「コンパイルエラー」が出力されます。


コメントなのに、VBAとして呼び出そうとしてるけど、呼び出せないのでエラーがおきます。

「OK」をクリックし、ポップアップを閉じます。


閉じても、VBAは起動したままなので「■」をクリックし、VBAを停止します。


これで停止できました。

5-2. (2)「サンプル」コードを使ってエラー回避、コメントをしてみよう

「サンプル」コードをそのまま使用すると「このマクロは足し算をしています。」がエラーになることがわかりました。この部分をコメントにしてみましょう。


①以下の画面よりコメントにしたい部分にカーソルをもっていくか、選択します。

「カーソル」をもっていく場合(カーソルは文章のどこでも問題ありません)


「選択」する場合


②「コメントブロック」をクリックします。


③コメントされることが確認できました。


補足:他の方法として「’」を頭につけるとコメントになります。

この「コメントブロック」の便利なところは複数行を一括でできることです。


例えば、以下の画面のように複数行選択します。


「コメントブロック」を押すと一括でコメントできます。


複数行を一括でコメントしたい場合は「’」を毎回つけたりしなくていいので、便利だとおもいます。

5-3. (3)コメント解除をしてみよう

コメントをつけたら、解除も必要になることがあります。

解除ができますので、このまま実施してみましょう。


①以下の画面よりコメントを解除したい部分にカーソルをもっていくか、選択します。

「カーソル」をもっていく場合(カーソルは文章のどこでも問題ありません)


「選択」する場合


②「非コメントブロック」をクリックします。


③コメントされていないことが確認できました。


補足:他の方法として頭にある「’」を削除するとコメントはなくなります。

この「非コメントブロック」の便利なところは複数行を一括でできることです。

一括コメント同様の手順になります。


コメントはこんな感じで一度全部保存したいけど、作成するのに確認しながら作成したいときとか、一括コメントをしておいて、必要な部分だけコピーして非コメントにして使用したりすると便利かとおもいます。

5-4. (4)「サンプル」コードを使って、インデントを使ってみよう

インデントは一括で使うことがほとんどだとおもいますので、一括の方法のみを実施していきます。


①複数行を選択します。


②「インデント」をクリックします。


③インデントが右に移動しました。


④このまま元の「インデント」にもどします。

複数行選択します。


⑤「インデントを戻す」をクリックします。


⑥インデントが戻りました。


6. 最後に


コメントやインデントは、キーボードからもちろんできるものですが構文が増えていくほど、1つ1つ書いていくのは大変なものです。

ですので、今は必要ないじゃんって思っている方も、いつかは使えるかもと思って読んでいただけたら幸いです。


余談ですが、デスクワークをしている方で、Excelを使う方は多いとおもいます。

ExcelVBAは業務効率化をするための手段の1つだとおもいます。

しかも、実行結果が目で見えてわかりやすく、誰でも勉強しやすいのが特徴だとおもいます。


ちなみに、使い方ばかり説明しているのは、デスクワークをしている方で既にマクロ(VBA)を業務で使用している方が多いと思っているからです。

「何か変更したいときや、どんな構文が書いてあるのか見たいけど、どうやってみればいいんだろう。」

と思って中々踏み出せずにいる方。

そんな方がこれを読んで怖くないって思って頂くため、よく本である「はじめに」をすっごく長く書いております。


お付き合いいただき、VBAのハードルが下がってくれたら幸いです。

次回は使い方をもう少し詳しく、記載できたらと思います。


※Excel2007以降くらいから仕様が変わって、VBAの保存はxlsmの拡張子に変更しないと保存できません。

今回の設定のみであればこのままExcelで保存していただいて問題ありません。