PHPとは何?PHPエンジニアの年収や将来性もご紹介!
プログラマーとして就職活動を行ったのはいいものの、開発言語がたくさんあって自分がどの言語を学習し仕事にしていきたいか困っていませんでしょうか。
当然ですが言語によって得意不得意の分野があり、自分が開発したいシステムによって使用する言語も異なってきます。
また大半の会社は複数のプログラミング言語を使い分けてシステム開発をしております。
処理内容やシステムが開発された時代によってプログラミング言語は変わっていくのです。
そこで本記事では、プログラミング言語の1つであるPHPについてご紹介いたします。
そもそもPHPとは何か、PHPの特徴やPHPが得意としている処理や将来性などをご紹介いたします。
1. PHPってどんな言語?
PHPは1995年に誕生した、オープンソースのプログラミング言語です。
オープンソースとは、そのシステムを構成しているプログラムを無償で公開、再使用、改変、再配布することが可能なシステムを指します。
正式名称は「Hypertext Preprocessor」です。
1-1. PHPの基礎知識
PHPは動的にWebページを生成することが可能なサーバサイドで動く言語となります。
動的とは同じURLに対して参照する時間や人に依存した動きを実装することができます。
それに対してHTMLは静的なWebページを生成する言語となります。
静的とは同じURLに対して参照する時間や人に依存せず同一のページを表示することを指します。
また、動的なWebページ作成の言語としてJavascriptがあります。
JavascriptとPHPはともに動的なWebページ作成に適した言語というところには変わりありませんが、一番の違いとしては処理の実行場所にあります。
Javascriptはクライアント側(ブラウザ上)で処理が動きます。
それに対してPHPはサーバサイドで処理が動きます。
処理が動く場所が違いますが、サーバサイドで処理が動くメリットとしましては、MySQLやPostgreなどのデータベースとの連携が実装可能な点があります。
一方サーバサイドで処理が動くデメリットは、サーバ上で処理が動くためアクセスが多くなってしまうとサーバ側に負荷がかかってしまう点にあります。
ブラウザ上で動くJavascriptであればアクセスが多くなってもクライアント側で処理を行うため負荷がかからないです。
1-2. PHPで出来ること
PHPでできることとしては以下が挙げられます。
先に前提を述べておきますとPHPはWebページの作成に特化したプログラミング言語です。
例えば、AndroidやiPhoneのアプリ作成などのことはできませんのでご留意いただいたうえで下記参照ください。
・ECサイトの制作
ECサイトで必要な処理は、ログイン処理、商品の購入処理、口コミのレビュー関連処理、割引等の対応、画像の表示などがあります。
運営側に立って考えると、在庫管理、売上管理、決済処理などがあります。
これらの処理にはデータベースとの連携が欠かせません。
PHPでは上記でも述べたとおりサーバサイドで処理が動くためこれらの実装が容易に可能です。
これらを実装するためのAPIが非常に充実しているため、少しでも慣れてしまえばすぐに制作に取り掛かることが可能でしょう。
・ブログサイトの制作
PHPはブログサイトの作成も可能となっております。
実際にWordPressもPHPを使って作成されているといわれております。
ブログサイトはコメント投稿機能も実装する必要がありますが、これらの処理にはやはりデータベースとの連携が必要不可欠となります。
またWordPressのプラグインもPHPで作成されております。
プラグインとは「拡張機能」のことで必要な機能のみをピンポイントでダウンロードすることで、機能をカスタマイズすることが可能です。
機能単位でプラグインがそれぞれ用意されているため、ユーザーごとにカスタマイズを独自に選定することが可能となります。
もしPHPが得意であればこれらのプラグインも自作することが可能となります。
2. PHPの将来性
PHPの将来性についてですが、様々な意見があります。
今後も引き続き需要があるという声もあれば、今後は減っていく可能性があるという声もあります。ここでは両方の立場になって以下に挙げていきます。
2-1. PHPの将来性が明るい根拠
①Webサイトの大半でPHPが採用されているため
Webサイト構築において、約70%の割合でPHPが採用されているとの話もあります。
Webサイトはスマートフォンの普及でアクセス数が非常に高まっていることもあり、PHPについては今後も仕事がなくならないのではと言われております。
すでにシェア率が高いということは、Webサイトの保守にもPHPの有識者が求められるということになります。
また、個人ブログとして大きなシェアを誇っているWordPressでPHPが採用されています。
そのためPHPエンジニアの需要が高く、またすぐに仕事がなくなるということはないでしょう。
②シェア率が高いことで、分からないことがあってもすぐ調べて解決できる
上記でシェア率が高いという話もあったかと思いますが、これは分からないことがあっても調べたらすぐに解決策が出てくるという点にもつながります。
マイナーな言語の場合はどうしても調べても検索が出てこないということもあります。
その場合そもそも習得する前に挫折してしまう懸念もあります。
しかしPHPであればその心配はありません。
入門に向いているということはPHPが使われる可能性が高くなるのでこれがまたシェア率の向上につながります。
2-2. PHPの将来性が暗い根拠
①Web開発以外には向かない
上記でも述べましたがWeb開発以外にはPHPは向いておりません。
Webアプリケーションに特化した言語ですので、Web開発以外も可能な言語にとってかわるというリスクはあります。
またPHPに特化したエンジニアの場合Web開発以外の経験がどうしても薄くなってしまいます。
PHPだけでなくほかの言語(例えばJavaやPythonなど)も得意になっておくことが肝要です。
②セキュリティに弱い
PHPはセキュリティ面での脆弱性の指摘がよく上がります。
具体的に申し上げますと、あるPHPのライブラリや関数等を使って、悪意のあるコードを実行すると個人情報等にアクセスできたり、任意にデータベースを操作してデータ改ざんを行うことができたり、ということがあります。
もちろん、そのような脆弱性が発見された場合はPHP自体のバージョンが上がり脆弱性が解消される、ということにもなりますが、セキュリティ面にも詳しい人が実装しないと大変なことになってしまいます。
3. PHPの学習方法
PHPは環境構築が容易で、本やWebサイトも豊富であるためすぐに勉強を始めることが可能です。
ここでは初心者向けのWebサービスを紹介いたします。
本を買うのももちろんいいのですが、ここで紹介するのは環境構築が不要なWebサービスとなっているので初心者にオススメです。
一通り下記のWebサービスで学習した後に本での専門的な学習が効率良いです。
3-1. Progate
https://prog-8.com/
スライド形式で基礎から学習することが可能です。
またインプット後に実際にプログラムを書いて動かせる実行環境があるためアウトプット環境もあります。
これは開発環境の構築が不要ということで、初心者が特に挫折しやすい工程をカットして早速言語学習という本題に入ることができますので、大変オススメとなります。
基礎部分は無料なのでまずは試してみてもし気に入るようであれば月額980円の有料プランで応用編も学習してみてはいかがでしょうか。
3-2. paizaラーニング
https://paiza.jp/works
ITやWebエンジニアに特化した転職・就職・学習サイトpaiza(パイザ)の初学者向け学習サービスがpaizaラーニングです。
こちらもProgate同様に環境構築が不要ですぐにPHPを学習することができます。
ただこちらはProgateとは違いクラウド上で自由に構築できる環境があり、基礎的な部分だけでなく実際にAPIを使用しながらより複雑なプログラミングを行って動作の確認が可能となります。
またスキルチェックテストもあり、実際に自分がどのくらい身についているのか、また転職活動としてアピール可能かをチェックすることも可能です。
4. まとめ
今回はPHPの特徴や将来性および学習方法をご紹介しました。
PHPエンジニアは需要が高いため今後も活躍の場は広くなることが予想されます。
PHPを覚えておくことで特にWebサイト構築の案件や保守案件において活躍が可能となるでしょう。
例え初心者であったとしても大丈夫、PHPは本やWebサイト上で基礎を学習することが可能となっておりますのでぜひ一歩踏み出してみてください。