Javaエンジニアってどうなの?現役エンジニアが語る需要と将来性!
世界には200以上のプログラミング言語が存在しており、今もなおその数は増え続けていますが、年齢と共に自身が習得したプログラミング言語の将来性を不安視される方もいるのではないでしょうか。
エンジニアに求められるスキルセットは日々変化しており、SES営業の経験がある筆者も、エンジニアにスキルマッチする案件が見つからないと、炎上プロジェクトや単価の低い案件しかご用意が出来ず、悩んだ時期もあります。
スキルチェンジして年収を上げたいと考えている方から相談を受けることもありますが、その時に重要な要素の1つとなるのが「プログラミング言語」の将来性です。
本記事では、Javaの特徴や需要と将来性について現役のシステムエンジニアが解説します。
1. Javaってどんな言語?
Java(ジャバ)は1996年にSun Microsystems社(現在はOracle社と合併)が開発したプログラミング言語で、コーヒー好きの開発者がいたことからジャワコーヒー(Java Coffee)の「java」から命名されたと言われています。
確かに、Javaのロゴデザインはコーヒーをモチーフにしていることからも納得ができます。
Javaは、WindowsやMacなどOS環境を選ばず利用できる汎用性の高さが特徴で、Google社の社内標準として使われているプログラミング言語の一つと言われるほど、業界でもトップクラスで優秀なプログラミング言語です。
1-1. 人気の理由
Googleも採用しているjavaですが、アメリカのRedMonk社が調査した人気のプログラミングランキングでは、JavaScript、pythonに続いてトップ3に入るほどシェアの高いプログラミング言語となっています。
なぜ、Javaがそれほどの人気なのか?その理由は幾つかありますが、主に以下の要素が挙げられます。
・OS環境を選ばない汎用性の高さ
・処理速度が速く、安全性が高い
・オブジェクト指向を採用している
OS環境を選ばない汎用性の高さ
Javaは、Windows、Mac、Linux、iOS、AndroidとあらゆるOS環境で利用できるように作られており、活用できる機会が多いことが挙げられます。
そのため、システム会社の新卒研修ではJavaを学ぶことが多く、幅広い企業や業界で採用されているため、案件数も多く就職や転職に有利なプログラミング言語とも言われています。
処理速度が速く、安全性が高い
Javaは、コンパイルと言われる人間が書いたソースコードを、コンピューターが理解できる「機械語」に変換する機能を持ったプログラミング言語です。
事前にコンピューターが処理しやすい形式となっているため、プログラムを実行する際に、機械語に翻訳する必要がないため、処理速度が速いです。
また、Javaはインターネット上で利用されることを前提として、セキュリティを考慮した設計になっている点も挙げられます。
オブジェクト指向を採用している
オブジェクトとは「モノ」を指し、プログラミングにおいて、何か処理を行う1つ1つの機能をオブジェクトと呼びます。
オブジェクト指向は、そういった1つ1つの機能を組み合わせて、1つの大きなシステムを作ろうという考え方です。
それにより、複数人で同時並行して開発するプログラミングに適しているため、大規模なシステム開発に適したプログラミング言語なのです。
1-2. Javaで出来ること
Javaは、サーバーサイドと呼ばれるWebサイトのバックグラウンド部分の開発から、ソフトウェアの開発、家電の組み込みシステムなど様々な場所で活用されています。
有名なサービスでは、「Twitter」、「YouTube」、「Amazon」などが、javaのプログラミング言語で開発されていますので、javaのスキルを持っていれば活躍の機会は多いでしょう。
また、Androidアプリケーションの標準開発言語には「Java」が採用されていることから、Androidの開発者を目指すのであれば必須の言語と言えます。
1-3. 将来性
Javaに置き換わるプログラミング言語と言われているのが、Javaと互換性のある「Kotlin(コトリン)」や、「Scala(スカラ)」などです。
しかし、Javaで開発されたシステムが現在も現役で多く稼働していることを考えると、当面はJavaの需要は続くと言えます。
仮に他のプログラミング言語にリライトするような状況になったとしても、Javaの知識がないと、スムーズな移行はできませんので、これからJavaを始めようとしている方も安心して学習して問題ないでしょう。
試しにリクルートエージェントで各プログラミング言語の求人募集を調べてみましたが、「Java」の開発案件が 16,798件 だったのに対して、「Kotlin」、「Sacla」の開発案件を両方足しても 1,137件 と10倍以上の開きがありました。
2. Javaエンジニアの年収
正社員かフリーランスか、委託業務か請負業務かによって異なりますが、平均的なjavaエンジニアの年収は500万前後と言われています。
プログラミングだけでなく、要件定義や設計などの上流工程に携わるようになると、年収600万以上となり、それ以降は経験年数や実績によってアドオンされます。
どのプログラミング言語でも共通して言えますが、プログラマー、システムエンジニア、マネージャーと責任範囲が広がっていくと、その分年収も上がっていくのが一般的です。
3. Javaの学習方法
3-1. 開発環境の準備
Javaの学習をはじめるには、「JDK(Java Development Kit)」と、「IDE(統合開発環境)」の2つのツールが必要となります。
Javaはオープンソースと呼ばれ、開発元のOracle社から無償で配布されています。
企業向けにサポートが付いた有償バージョンもありますが、個人利用であれば「OpenJDK」という無償の開発環境で十分です。
JDKだけでもJavaの開発はできるのですが、ソースコードを書くときはメモ帳などのテキストエディタが別で必要となり、デバッグやコンパイルもコマンドラインから実行するため不便です。
そこで、テキストエディタやコンパイル、デバッグを視覚的に操作できる機能がセットになったEclipse(エクリプス)というIDEを導入します。
Eclipseは、Javaの開発現場で最も多く採用されているIDEで、Eclipse自体もJavaで作られているオープンソースとしては定番のツールです。
3-2. 学習サービス
Javaの学習には、インターネット上で「Java 学習 無料」で検索すると多くの学習サイトが出てきますので、独学で学習する方は、そういったサイトを活用するのが良いかと思います。
プログラミングの経験が少ない場合は、有料のオンラインプログラミング学習アプリや、プログラミングスクールなど、サポートがついたサービスを利用することをオススメします。
4. まとめ
Javaはプログラミング言語の中でも優秀で、需要があり、将来性の高い言語であることがお分かり頂けたかと思います。
プログラミング言語の中では比較的学習コストが高い部類にはなりますが、その分習得すれば市場価値も上がるため、今やっている技術に少しでも不安のある方は是非Javaをはじめてみて下さい。