iOSエンジニアとは?仕事内容・必要なスキル・おすすめな資格をご紹介
現在、多くの方がスマートフォンで日常生活の連絡や情報収集、ゲームを楽しんでいます。
そして、そこからスマートフォンアプリを作れるエンジニアの需要は高まっています。
とくに、日本で利用者が多いiPhoneのアプリケーションを作ることができるiOSエンジニアは需要が非常に高いです。
しかし、iOSエンジニアの具体的な仕事内容や活躍するために必要なスキルはなかなか分からないですよね。
そこで、ここではiOSエンジニアの仕事内容と必要なスキルにくわえ、おすすめな資格についてもご紹介します。
これからエンジニアとして活躍を目指そうとお考えの方は、ぜひご確認ください。
1. iOSエンジニアとは
まず、iOSとはiPhoneに搭載されているOSを指します。
つまり、iOSエンジニアはiPhoneで動くアプリの開発をおこなっているエンジニアのことです。
日本ではiPhoneを使用している人が多いため、iOSエンジニアの需要も高くなっています。
iOsエンジニアが業務で使うプログラミング言語はObjecttive-CやSwift、Ruby、Pythonと多岐に渡っています。
言語や仕様は開発するアプリケーションによって異なるため、iOSエンジニアになる前にはどのような開発に携わっていきたいのかを考えておくことが重要です。
1-1. iOSエンジニアの仕事内容
iOSエンジニアの具体的な仕事内容は下記のとおりです。
・アプリ開発
・Apple社の公開情報の確認
・市場調査
・インフラ保守・運用
このようにiOSエンジニアはアプリ開発だけでなくアプリを広めるための情報収集やリリース後に利用者が快適にアプリを使うことができるような仕事もおこなっていきます。
とくに、Apple社の公開情報はアップデートだけでなく機能の廃止が発表されることも少なくありません。
そうなるとアプリケーションの機能が停止してしまう可能性もあるため、公開情報は随時確認していくことが必要です。
1-2. iOSエンジニアの将来性
スマートフォンやタブレットの急激な普及に伴って、iOS向けの開発案件は増加しています。
しかし、エンジニアのなかでObjective-CやSwiftを専門とする技術者は多くないため、iOSエンジニアの需要は高まり続けています。
また、iOSエンジニアは需要の高まりと相関して年収も比較的高いです。
平均年収は646万円であり、他のエンジニアと比較しても高い給与水準となっています。
具体的なエンジニア分類ごとの平均年収は下記のとおりです。
・iOSエンジニア:646万円
・プログラマー:433万円
・システムエンジニア:517万円
・インフラエンジニア:540万円
・ITコンサルタント:643万円
・プロジェクトマネージャー:644万円
案件数・年収の観点からiOSエンジニアの将来性は非常に高く、おすすめな仕事であると言えます。
2. iOSエンジニアに必要なスキル・知識
iOSエンジニアとして活躍するためには下記の4つのスキル・知識が必要です。
まずは自分のスキルを俯瞰的に確認し、どのスキル・知識を身に着けていけば良いのか考えていきましょう。
2-1. ①プログラミングスキル
エンジニアとして活躍するためにはプログラミングスキルは必須です。
とくに、iOSエンジニアではSwiftは知っておかなければなりません。
SwiftはApple社が開発したプログラム言語であり、非常に多くのiOSアプリに利用されています。
Swiftは学習コストが低いプログラム言語であるため、Swiftを用いた開発経験がない方は簡単なものから始めていきましょう。
2-2. ②開発環境に対する知識
iOSアプリの開発をおこなうときには開発環境を利用するケースが多いです。
とくに、Apple社が開発したXcodeは多くのプロジェクトで利用されています。
他の開発環境の知識を持っていてもそのままXcodeが利用できるわけではありません。
iOSエンジニアとして活動していくためには、Xcodeの基本的な概要から具体的な活用方法までしっかりと学習しておきましょう。
2-3. ③設計スキル
iOSアプリを開発する際に複数の設計パターンを把握しているかどうかは品質や開発効率に深く関わってきます。
また、ソースコードの属人化や肥大化を防ぐことができるため、リリース後の運用・保守にも関わってくるものです。
iOSアプリの開発に活用できる設計パターンとしてはMVP、MVVM、VIPERなどが挙げられます。
まずはこれらについて学習し、随時新たな設計パターンを学び続けていきましょう。
2-4. ④コミュニケーション能力
開発規模が大きなものになると複数人で開発を進めていくことが多いです。
そして、全体で成果を出すためにはコミュニケーションが必須となります。
エンジニアというと個人での業務を想像する方も少なくありませんが、実際にはチームとしての業務が多いことを認識しておきましょう。
また、iOSアプリは国内だけでなく国外へもリリースする可能性があります。
さらに、iOSに関する最新情報は英語で発表されることがほとんどです。
ここからiOSエンジニアには英語力も必須であると言えます。
3. iOSエンジニアにおすすめな資格
資格の取得はスキルや知識の証明になり、転職やフリーランスの案件獲得がしやすくなります。
ここではiOSエンジニアにおすすめな資格を4つご紹介しますので、気になる資格があれば勉強を開始していきましょう。
3-1. 応用情報技術者試験
応用技術者試験はITエンジニアの知識や応用力を証明することができる国家試験です。
合格率は20%前後と難関資格になっているため、保有しているだけでスキルの証明をすることができます。
応用情報技術者試験は国家試験のスキルレベルでレベル3に相当します。
もし、応用技術者試験の問題が難しすぎると感じるのであれば、1ランク下の試験である基本情報技術者試験がおすすめです。
3-2. プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験はプロジェクト全体を統括するマネージャとしてのスキルを証明できる国家試験です。
情報処理技術者試験のなかでも難易度が非常に高い試験であり、前述の応用情報技術者試験の上位試験にあたります。
iOSエンジニアとしての業務を続けていくとプロジェクトの管理を任せられる可能性もあります。
コード記述のみなどではなくプロジェクト推進もいずれ行っていきたい方はプロジェクトマネージャ試験を視野に入れておきましょう。
3-3. App Development with Swift
App Development with SwiftはiOSアプリの多くに使われているSwiftに関する資格です。
ただし、開発環境であるXcodeやAPP開発ツールに関する問題も出題されるため、アプリ開発全般の知識が必要になります。
App Development with Swiftは日本国内で受験が可能ですが、試験は英語版のみである点にご注意ください。
3-4. 情報セキュリティマネジメント試験
アプリにおいてセキュリティ性は非常に重要です。
情報セキュリティマネジメント試験はセキュリティに特化した国家資格であり、情報セキュリティの管理をリードできる人材の創出を狙った試験になります。
スキルレベルは2になっており、初心者でも比較的学習が進めやすい試験です。
4. まとめ
今回はiOSエンジニアの仕事内容や必要なスキル、おすすめな資格をご紹介しました。
iOSエンジニアはエンジニアのなかでも需要と年収が高く、おすすめな職種です。
まずはiOSエンジニアとして活躍するために必要なスキルを確認し、資格取得も並行しながらスキルの獲得を進めていきましょう。