【IT転職】C言語って何?どんなことができるの?将来性や年収も含めて解説します!
プログラミング言語と言っても様々な種類が存在しますが、その中でも歴史が古く、知名度の高いプログラミング言語といえば、ずばりC言語でしょう。
今回はC言語に興味を持った初学者、あるいはこれからC言語エンジニアを目指す方向けに、C言語の特徴や将来性、C言語エンジニアの年収などについて解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
1. この記事を読むのにおすすめな人
この記事は以下のような方におすすめです。
・プログラミング初心者でC言語の特徴について調べている人
・C言語エンジニアへの就職・転職を考えている人
・C言語とC++、C#の違いが何かを知りたい人
2. この記事に書いてあること
この記事には以下のことが書いてあります。
・C言語は汎用性が高く、多くの場所で使用されている言語である!
・C言語から派生したものとしてC++やC#があるが、それぞれが異なる特徴をもっている!
・C言語の需要はかなり高く、将来性が十分にある!
3. C言語の概要
冒頭でも述べた通り、C言語はプログラミング言語の中でも歴史が古く、1972年にデニス・リッチーらにより開発されました。
プログラミングの初歩的なことから実応用的なことまで学べるため、多くの大学の情報系学部が最初に学生に学ばせる言語として非常にメジャーな言語です。
また、2021年に「日経クロステック」が発表した「プログラミング言語利用実態調査2021」によると、455人中125人がC言語を業務上で使用しており、利用者数順位では第3位という結果でした。
以上のように、Pythonなどと比べるとかなり古いプログラミング言語になるものの、未だ多くの人が使用するポピュラーなプログラミング言語であることがわかります。
※出典:日経クロステック,"プログラミング言語利用実態調査2021,"
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nc/18/072100242/072100001/
4. C言語の特徴
かなり有名なC言語ですが、果たしてどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは詳細にC言語の特徴を解説していきます。
4-1. 汎用性の高さ
汎用性の高さはC言語の一番の特徴といえるでしょう。
元々C言語は、ミニコンピュータのOSであるUNIXを移植するために開発されました。
そのため、「ビットの論理演算」や「メモリ領域の管理」、「ポインタによる処理」などを扱うことができ、かなりハードウェア領域に近い処理をすることが可能です。
しかも、それだけではなく、応用ソフトウェアであるスマホやPCのアプリケーションや家電などの組み込みソフトウェアも開発することができます。
以上のように、C言語は様々な点で融通が利くため、今でもC言語には多くの使用者がいます。
また、C言語を学べばハードウェアの動作原理から応用ソフトウェアの開発まで理解することができるため、多くの情報系学生が初めて触れるプログラミング言語として選ばれています。
4-2. 実行速度の速さ
実行速度が速い点もC言語の特徴の一つです。
ソースコードが書かれたプログラムファイルの実行形式には主に「インタプリタ方式」と「コンパイラ方式」があり、C言語はコンパイラ方式が採用されています。
インタプリタ方式は、ソースコードに書かれた命令を一つずつコンピュータが理解できる機械語に翻訳しながら実行する方式になるため実行速度が遅くなりがちです。
それに対し、コンパイラ方式はソースコードの内容を最初に全て機械語に翻訳したファイルを作成し、それを一気に実行するのでインタプリタ方式と比べて実行速度が速くなります。
そのため、コンパイラ方式を採用しているC言語は実行速度が速いのです。
5. C++、C#との違い
C言語の他に名前が似ている「C++」と「C#」といったプログラミング言語も存在しますが、果たしてC言語との違いはどのようなものなのでしょうか。
5-1. C++
C++は、1983年にビャーネ・ストロヴストルップによって開発されました。
C言語の概念や特徴を受け継ぎながら「オブジェクト指向」の概念を追加したC言語の派生言語であり、「抽象化」や「カプセル化」、「継承」などを用いたオブジェクト指向開発を行うことができます。
C言語を継承しているため、ハードウェアよりの処理を行うことも可能です。
より開発が効率的になるように設計されており、C言語とも互換性があります。
そのため、C言語とC++を組み合わせて開発することで、より効率的に開発を進めることができます。
5-2. C#
C#は、2000年にMicrosoft社が開発したプログラミング言語です。
C言語から直接派生した言語ではなく、C++にJavaの概念を組み合わせる形で開発された言語になります。
そのため、C言語構文よりかはJavaに似た構文を持っており、C++よりも扱いやすくなっている点が特徴です。
また、「.NET Framework」というMicorsoft社が開発したアプリケーション開発・実行環境で動作することを前提として開発された言語のため、WindowsアプリケーションやWebアプリケーションの開発に適しています。
6. C言語の将来性
ここまで紹介をしてきたC言語ですが、果たして将来性はあるのでしょうか。
結論から申し上げると、将来性は十分にあると考えられます。
企業向けのデータベース「SalesNow DB」を運営する「QuickWork」社によれば、2023年上半期にSalesNow DBに掲載された114万5294件の有効求人のうち、「C言語」の求人が39万2559件で求人数第1位であったことを発表しました。
この人気の高さの要因として、応用ソフトウェアから組み込みソフトウェアまで開発ができるC言語の汎用性の高さが考えられます。
今後、家電のIoT化がどんどん進むことで組み込みソフトウェアを開発できるC言語は需要がさらに高まると考えられ、将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
※出典:ITmedia NEWS, "企業が求めるエンジニア言語ランキング 2位「R」、3位「Go」 1位は? 企業DB運営会社が発表,"
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/20/news183.html
7. C言語エンジニアの年収
将来性が明るいといえるC言語ですが、C言語エンジニアの年収はどうなのでしょうか。
ITエンジニア転職サービス「テックゲート」を運営する「セルバ」社が2023年5月に実施したアンケートによると、40歳以下のC言語エンジニアの平均年収は約540万円でした。
アンケート内ではC言語の平均年収の高さは第2位となっており、比較的高い方であることがわかります。
また、本アンケートでは40歳以下を対象に分析をしているため、年齢が高くなればなるほど、さらに平均年収があがる可能性が考えられます。
C言語は汎用的なプログラミング言語であることから多くの企業で活躍ができ、高年収を目指しやすい職業であると言えるでしょう。
※出典:テックゲート, "ITエンジニアの年収とプログラミング言語:2023年5月アンケート調査,"
https://tecgate.selva-i.co.jp/blog/1434/
8. まとめ
本記事では、C言語の特徴や将来性、C言語エンジニアの年収などを解説しました。
C言語はハードウェアに近い領域から応用ソフトウェアの開発までが可能な汎用プログラミング言語であり、その他のプログラミング言語と比べて需要が高い言語です。
どのプログラミング言語から学ぶか迷ったり、どのエンジニアを目指すべきか迷ったりした場合には、C言語エンジニアを検討してみてはいかかでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。