【CSS】基本のまとめ | セレクター編

公開日: 2023/11/14

今回は、Webページの見た目を設定するCSSのセレクターについてまとめました。

CSSは、Web開発をするにあたって欠かせない知識となっています。

ぜひ最後までお読みください!

1. CSSとは


CSSとは、HTMLドキュメントのスタイル(文字・色・大きさ・余白など)を設定するために使用される言語のことです。

正式名称は「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)」といいます。

2. CSSの書き方

CSSでは、「どこの」「何を」「どうする」かを指定します。

例えば、以下のように記述します。

【例:style.css】

h1 {
  color: red;
}

このコードでは、「h1要素の」「文字色を」「赤に変更」しています。

このコードのh1の部分を「セレクター」、colorの部分を「プロパティ」、 redの部分を「値」といいます。

3. CSSセレクター

CSSセレクターは、スタイルを設定するHTML要素を「検索または選択」するために使用されます。

CSSセレクターには、以下のようなものがあります。

基本的なセレクター

 ・要素型セレクター
 ・クラスセレクター
 ・ID セレクター
 ・全称セレクター
 ・属性セレクター

グループ化セレクター

 ・セレクターリスト

結合子

 ・隣接兄弟セレクター
 ・一般兄弟セレクター
 ・子セレクター
 ・子孫セレクター

擬似クラス・要素

 ・擬似クラス
 ・擬似要素


1つずつ順番に見ていきましょう。

4. 基本的なセレクター


基本的なセレクターは、名前やID、クラスに基づいてHTML要素を選択します。

基本的なセレクターには、以下のようなものがあります。

4-1. 要素型セレクター

要素セレクターは、要素名に基づいてHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
要素名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
h1 {
  color: red;
}

4-2. クラスセレクター

クラスセレクターは、特定のクラス属性を持つHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
.クラス名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
.test {
  color: red;
}

4-3. ID セレクター

IDセレクターは、HTML要素のid 属性を使用して特定の要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
#id名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
#sample {
  color: red;
}

4-4. 全称セレクター

全称セレクターは、ページ上のすべてのHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
* {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
* {
  color: red;
}

4-5. 属性セレクター

属性セレクターは、指定された属性の値に基づいてHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
要素名[属性名] {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例: title属性を持つ<a>要素の文字色を変更する */
a[title]  {
  color: red;
}

5. グループ化セレクター


グループ化セレクターは、セレクターをカンマ(,)で区切って記述し、同じグループとしてHTML要素を扱います。

グループ化セレクターには、以下のようなものがあります。

5-1. セレクターリスト

セレクターリストは、一致するすべてのHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
要素名,要素名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
h1, p {
  color: red;
}

6. 結合子


結合子は、複数のセレクタを結合子で組み合わせることで、HTML要素の構造に応じた要素の選択をおこないます。

結合子には、以下のようなものがあります。

6-1. 隣接兄弟セレクター

隣接兄弟セレクターは、2つのセレクターを接続し、「2つ目の要素が1つ目の要素の直後にあって」、「両者が同じ親要素の子同士である」HTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
直前の要素名 + 対象の要素名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例: h1の直後に来るp要素の文字色を変更する */
h1 + p {
  color: red;
}

6-2. 一般兄弟セレクター

一般兄弟セレクターは、2つのセレクターを接続し、「1つ目の要素の後に2つ目の要素があり(直後である必要はない)」、かつ「両者が同じ親要素の子である」すべてHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
先行する要素 ~ 選択される要素  {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例: h1と兄弟でh1より後にあるすべてのp要素の文字色を変更する */
h1 ~ p {
  color: red;
}

6-3. 子セレクター

子セレクターは、2つ目のセレクターが1つ目のセレクターの直接の子要素であるHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
セレクター1 > セレクター2  {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
div > span {
  color: red;
}

6-4. 子孫セレクター

子孫セレクターは、2つのCSSセレクターを結合し、1つ目のセレクターに一致する要素が祖先 (親、親の親など)となっている2つ目のセレクターに一致するHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
セレクター1 セレクター2  {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
li li {
  color: red;
}

7. 擬似クラス・要素


擬似クラス・要素は、以下のような特徴があります。


・疑似クラス:ユーザーの操作やブラウザに保存されている情報などを、ページに記述されたHTML以外の情報に基づいて要素を選択する

・疑似要素:HTML要素の特定の部分の要素を選択する

7-1. 擬似クラス

擬似クラスは、セレクターに付加するキーワードであり、指定された要素の状態に基づいてHTML要素を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
要素名: 状態名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例: マウスカーソルが要素の上に乗っているときに文字色を変更する */
.test: hover  {
  color: red;
}

7-2. 擬似要素

擬似要素は、セレクターに付加するキーワードで、HTML要素の「特定の部分のみ」を選択します。

構文と使用例は以下のとおりです。

【例:style.css】

/* 構文 */
要素名: 擬似要素名 {
 プロパティ: 値;
}

/* 使用例 */
.test:: before  {
  color: red;
}

8. おわりに

今回は、Webページの見た目を設定するCSSについて解説しました。

CSSは、Web開発をするにあたって欠かせない知識です。

「もっとCSSについて知りたい!」という方は、ぜひ参考記事を読んだり、ご自身で調べてみたりしてください。