サーブレットJSPを学ぼう!!#3

公開日: 2023/8/28

サーブレットJSPを学びます。

1. Webページを公開する方法


作成したWebページを公開するには、Webサーバとして機能するコンピュータが必要になります。

Webサーバは常時稼働してブラウザからのアクセスを待ち続けます。

そしてブラウザからの要求が届くと、要求されたHTMLファイルなどWebページの中身をブラウザに送信します。


Webページを公開するには、公開したいWebページのHTMLファイルをWebサーバに配置することが必要になります。

それにより、ユーザはブラウザを使ってHTMLファイルをWebサーバに要求し、その内容を受け取って閲覧できるようになります。

1-1. 開発環境を準備しよう

開発環境はPleiadesというソフトウェアをインストールして行います。

Pleiadesとは、統合開発環境Eclipseに、開発に便利な機能を加え、更にWebアプリケーションサーバApache Tomcatをセットしたものになります。


統合開発環境とは、開発に関わるツールとエディタが統合したソフトウェアです。

IDEとも呼ばれます。そして、Webアプリケーションの開発現場でよく使用されている代表的な統合開発環境がEclipseになります。


EclipseのようなIDEを使用しなくても、Webアプリケーションの開発を行う事は出来ますが、非常に手間がかかってしまうため、効率の良い開発のためにIDEを使用するのが一般的です。

必要なものが分かったところで、実際に準備をしてみましょう。それには、次の作業を行います。


①PleiadesのインストールとEclipseの起動。

②動的Webp路ジェクトの作成


動的Webプロジェクトとは、アプリケーションなどのひとまとまりのものをいれるEclipseの単位になります。

プロジェクトにはいくつかの種類があり、Webアプリケーションのためのプロジェクトの中にWebアプリケーションを構成するプログラムなどを格納します。


難しく考えずに、動的Webプロジェクト=Webアプリケーションであると理解すれば大丈夫だと思います。

Webアプリケーションwp1つ作成するごとに動的Webプロジェクトを作成していきます。

eclipseの起動方法に関しては、ネットなどで調べてください。


1-2. 体験する内容

Webアプリケーションの開発を始めます。

その前に、インストールした開発環境を体験して、手慣らしをしていきましょう。


Webアプリケーション(動的Webプロジェクト)内にHTMLファイルを作成し、それをブラウザでリクエストしてWebページを表示してみます。その手順は次のようになります。


①動的Webプロジェクト内にHTMLファイルを作成

②アプリケーションサーバを起動

③作成したHTMLファイル(Webページ)をブラウザでリクエスト

④ブラウザにWebページが表示されるのを確認

1-3. HTMLファイルをEclipseで作成

まず、HTMLファイルを新しく作成します。

Eclipseの動的Webプロジェクトの「example」にHTMLファイルを作成します。

作成するHTMLファイル名は「hello.html」にしましょう。


eclipseで作成したHTMLファイルにはあらかじめHTMLの基本構造が記述されます。

私たちはゼロからHTMLを書く必要はありません。titleタグとbodyタグの内容を変更すれば良いだけです。

ここでは下記の通りbodyタグに任意の内容を書いていきましょう。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello,HTML</title>
</head>
<body>
こんにちはHTML!!
</body>
</html>

1-4. アプリケーションサーバの起動

HTMLファイルが作成出来たら、アプリケーションサーバを起動します。

これにより、現在操作しているコンピュータがアプリケーションサーバとなり、ブラウザからのリクエストに応える事が可能になります。

1-5. HTMLファイルのリクエストとURL

アプリケーションサーバが起動したら、次に、手順①で作成したHTMLファイルをブラウザからリクエストしていきます。

この時、HTMLのファイルをダブルクリックをするだけでは、以前メモ帳で作成したHTMLと同じになるので、今回は、アプリケーションサーバ上のHTMLファイルをリクエストするために、ブラウザでURLを指定したいと思います。


Webアプリケーション内のHTMLファイルをリクエストするURLは以下になります。

http://localhost:8080/example/hello.html

ホスト名に続いて、:とともに書かれた数値はポート番号と呼ばれています。

「localhost:8080」とひとまとまりに覚えてしまって大丈夫です。

ポート番号


ポート番号は、リクエスト先のコンピュータ内のどのソフトウェアにリクエストするかを表す数値です。

例えるなら、localhostは住所、8080は宛名です。

Tomcatには、8080というポート番号がデフォルトで設定されているので、「local host:8080」は自分自身のコンピュータにあるTomcatにリクエストするという意味になります。

ポート番号を指定しない場合、ブラウザは80が設定されたサービスリクエストするので、Tomcatの番号を8080から80に変更すると、ホスト名に「localhost」と指定するだけでリクエスト出来るようになります。

1-6. Eclipseの実行機能

Eclipseの実行機能を利用すると、HTMLファイルを簡単にリクエスト出来るようになります。

2. まとめ


Webページを公開するには、WebサーバというコンピュータにHTMLファイルを配置し、ブラウザを使って要求する。

どのWebサーバのどのHTMLファイルを要求するかを指定するのに使用されるのはURLになります。


ブラウザがWebサーバに要求することをリクエストという。

リクエストにはいくつかの方法があり、代表的なものはGETリクエストとPOSTリクエストです。

また、Webサーバがブラウザのリクエストに応える事をレスポンスといい、応答するデータの種類を表すContent-Typeヘッダと処理結果を表すステータスコードをヘッダ部を使って送信します。

このWebサーバとブラウザのやり取りはHTTPというプロトコルで決められています。


Webアプリケーションはブラウザで実行出来るWebアプリケーションでその中核となるのがサーバサイドプログラムです。

WebアプリケーションにはWebサーバにサーバサイドプログラムを実行する機能を備えたWebアプリケーションサーバというコンピュータが必要になります。

特にJAVAによるサーバサイドプログラムをサーブレットとよび、サーブレットを実行できる環境をサーブレットコンテナと言います。


JAVAによるサーバサイドプログラムにはJSPと呼ばれる技術も存在しますが、これはサーブレットに変換され、最終的には同じものになります。


次は開発の基礎を身に着ける勉強を行いたいと思います。