ブラウザとWebサーバ間の通信の仕組みを知っておくと、この後のWebアプリケーション開発に役に立つので、少しだけ学習していきます。

ブラウザとWebサーバ間の通信でどのようなデータをやり取りするかはHTTｐというルールで決められています。

リクエストとレスポンスもＨＴＴＰにしたがって行われるため、「ＨＴＴＰリクエスト」「ＨＴＴＰレスポンス」とも呼ばれます。

それではいよいよ、Ｗｅｂアプリケーションについて、解説していきます。

これから、学習するＷｅｂアプリケーションとはアプリケーションをＷｅｂサーバに公開し、ブラウザで実行できるようにしたものです。

それにはこれまで解説したＨＴＴＰの仕組みを利用します。


Ｗｅｂアプリケーションが動作した結果、表示される画面がＷｅｂページです。

検索やショッピングサイトなどで表示されるＷｅｂページは、Ｗｅｂサーバー上に配置されたＷｅｂアプリケーションの実行結果をＨＴＭＬとして作成し、それをブラウザにレスポンスすることで実現しています。


Ｗｅｂアプリケーションはインストールが必要な一般的なアプリケーションと違い、ブラウザ経由で実行できるので、ユーザーはブラウザと通信環境さえあればＷｅｂアプリケーションを利用出来ます。

Webアプリケーションの中核となるのがサーバサイドプログラムと呼ばれるプログラムです。

サーバサイドプログラムは、ブラウザのリクエストによってサーバ上で動作し、その実行結果をHTMLでレスポンスします。

ユーザはブラウザを通して、サーバサイドプログラムの実行と結果表示を繰り返し、Webアプリケーションを利用します。


サーバサイドプログラムの仕組みを実現する技術はいくつかありますが、Javaで開発する場合には「サーブレット」や「JSP」という技術を使用します。

サーブレットとは、Javaを用いてサーバサイドプログラムを実現する技術です。

ブラウザから実行出来る「サーブレットクラス」という特別なクラスを使用してサーバサイドプログラムを実現してくれます。


JSPもまたJavaを用いてサーバサイドプログラムを実現する技術になります。

サーブレットクラスではなく「ＪＳＰファイル」というプログラムを使用します。

通常のWebサーバはＨＴＴＰを使って、ブラウザと通信する機能がありますが、プログラムを実行する機能はありません。

そのため、Ｗｅアプリケーションを動作させるには、Ｗｅｂアプリケーションサーバと呼ばれるサーバが必要です。

このサーバはＷｅｂサーバ機能に加えて、プログラムを実行する機能を持っており、特にサーブレットクラス実行環境はサーブレットコンテナと言いますJavaでWebアプリケーションを開発するには、このサーブレットコンテナの機能を持つアプリケーションサーバが必要になります。


今回は、Apache Tomcatをインストールして、勉強をしていきたいと思います。使用する統合開発環境はEclipseを使用していきたいと思います。


eclipseが上記の画面になれば、準備は完了です。

Webアプリケーション内にHTMLファイルを作成し、それをブラウザでリクエストして、Webページを表示してみます。



①動的Webプロジェクト内にＨＴＭＬファイルを作成

②アプリケーションサーバを起動

③作成したＨＴＭＬファイルをブラウザでリクエスト

④ブラウザにＷｅｂページが表示されるのを確認