「IT向いてない」と言われたけどエンジニアになりたい人向け記事
「学校の授業にはついていけていたのに」
「プログラミングになると頭が痛くなる」
「実際にIT向いてないと言われた」
「でもエンジニアとして働きたい」
こんな人向けの記事です。
1. 間違っている考え
1.学生時代から情報系の大学に行けばパソコンができていたかもしれない
ただただ情報系の大学に入っただけではエンジニアになれません。
私自身、偏差値50弱の情報系の大学にいました。
エンジニアとして就職する人は多いですが、一般事務のように文系就職する人もいれば、他学科系の就職をする人もいます。
理系情報系大学で偏差値がそれほど高くない大学は「もとからやってた人」がたくさんいます。
例えば、工業高校を出ていてプログラミングを学習している人、趣味が電気工作やプログラミング、パソコンをいじること、という人などです。
(偏差値が高い大学は知らないです。)
こういう「もとからやってた人」の割合が多すぎて、成績が悪い人はITに対して自信がなくなる人もいます。
「じゃあなんで情報系出身の人はできるように見えるの?」ということですが、おそらく「慣れ」です。
情報系学科の人は自分のパソコンを”強制的に”購入させられます。
そのうえで、自分で環境構築して演習して、という経験を何回もしています。
嫌でも論理的思考力やPCの操作は人並み以上に速くなります。
この経験は他学科でも努力次第でできます。
2.プログラミングは理解できなかったから向いてない
一発で理解できる人は少ないと思います。
また、プログラミング言語にも色々な種類があるので何とも言えません。
現役のWeb系エンジニアにも「フロントエンドが好き」という人もいれば、「バックエンドが好き」という人もいます。
Webで動くシステムの中でも好き嫌いが別れるので、好きそうなところから学習していけば理解できる可能性はあります。
また、情報系学生や他学科の理系学生でC言語を必修化している大学もあるので、その影響で苦手意識がある人もいます。
全部が全部「C言語みたいなプログラミング言語」ではないので、余力がある人はもうひと踏ん張りしてみてください。
また、プログラミングは復習しないと忘れます。
インプットして、復習としてアウトプットして正常に実行できてはじめて自分のものになります。
逆にインプットだけしていても、うまく実行できないと使えません。
そこで挫折する人が結構いそうですね。
3.資格が取れないから
資格を持っているイコール「仕事ができる」というわけではないです。
仮に資格を取っていたとして、専門用語に対して「認知」はできているが「認識」できていない、用語と実際の動作と結びついていないという状態は、経験がないと乗り越えることが難しいと思います。
でも、ITでも業界によってはあらかじめ取っておいた方が良いのは事実です。
まず、情報処理技術者試験のレベル1に該当するITパスポートから取得するのをおすすめします。
1回不合格になっても自分を責めないでください。
2. 実際にやって効果があった慣れ方
1.HTMLの学習から始める
無料学習サイトに登録して、HTMLの学習をしてください。そして、適当にメモ帳かなんかにコードを書いてみてください。
実行結果を表示してみてください。自分が書いた文字がWebページに表示されると思います。
これを何回も繰り返してください。
簡単そうに見えますが、実行しようとすると結構めんどくさいです。
多くの場合、最初は文字化けしたり、コードを書いたのに真っ白な画面が表示されたりします。ここからが勝負です。
エラーを自分の力でみつけます。
エラーを解決したときの快感は凄まじいです。
以下に私が書いたサンプルコードを書いておきます。
2.サンプルコード
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>はじめまして</title>
</head>
<body>
<div class="title">
<h1>あああああ</h1>
</div>
<div class="docment">
<p>あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
</p>
</div>
</body>
</html>
3.実行結果
こんな感じで大丈夫です。
これで達成感を得ます。
4.情報処理技術者試験の資格の本を読む
特にITパスポートの参考書を読むことをおすすめします。おすすめの本
→キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
この本は分厚いですが、ユーモアを添えた絵が多く、読みやすいです。
デメリットとしては、分野の分類が不透明なところだけです。
結構細かいところまで記載されています。これと並行して過去問を解けばITパスポートに受かるまでいきます。
過去問参考URL
https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php
3. エンジニアにならなくても生きていける
エンジニアにも色々あって、マネジメントの方向にキャリアを積んでいってもいいし、業界やプログラミング言語を絞って仕事していってもいいし、色々な言語に手をつけて生きていってもいいです。
コミュニケーション能力を活かした仕事についてもいいです。
極論、エンジニアを諦めても生きていけます。
エンジニアはどうしても勉強に対して積極性が必要な部分があるので、業務外でも勉強しなきゃいけないとかありますよね。
「エンジニアはカッコイイ」「エンジニアは将来性がある」という思いで飛び込んでみたものの、私は業界から必要とされていませんでした。どうしたらいいですか。
そういう時もありますよね。
経験が浅いからといって求められない事実は悔しいです。
それでもエンジニアになりたい人は、先輩エンジニアと会話できるレベルの知識を身につけて、自分で勉強をして、やる気を売ることしか思い浮かばないです。
しんどいのは今だけだと思ってやりきるしかないです。
4. まとめ
・情報系の大学じゃなくてもエンジニアになれる
・情報学んでいても悩む人は普通にいる
・とりあえずHTMLで遊んでみる
・情報系の資格の本を読んでみる
・「エンジニア」イコール「プログラミング」じゃないことがある
なにがなんでも夢に向かって頑張っていること自体が偉いです。
エンジニアになろうと思っているだけでもすごいです。
「IT向いてない」と言われたとしても、あと少しだけ頑張ってみませんか。
数年後、立派なIT人材になっているかもしれません。