Oracle Service Busの超基礎的な使い方解説
この記事では、Oracle Service Busの基本的な使い方を説明していきます。
Oracle Service Busは、エンタープライズ向けのアプリケーション統合プラットフォームであり、メッセージングやWebサービス、ファイルなど様々なプロトコルを統合することができます。
1. 環境の準備
まずは、Oracle Service Busをインストールする必要があります。
ここでは、Dockerを使って環境を構築する方法を紹介します。
1-1. Dockerのインストール
Dockerをインストールしていない場合は、以下のコマンドを実行してインストールしてください。
$ curl -fsSL https://get.docker.com | bash
1-2. Oracle Service Busのイメージの取得
次に、Oracle Service BusのDockerイメージを取得します。
$ docker pull oracle/soa:12.2.1.4
1-3. コンテナの起動
Oracle Service Busを実行するコンテナを起動します。
$ docker run -p 7001:7001 -p 9001:9001 -d --name osb-container oracle/soa:12.2.1.4
これで、Oracle Service Busを実行するための環境が整いました。
2. Oracle Service Busの基本的な使い方
2-1. プロジェクトの作成
まずは、Oracle Service Busでプロジェクトを作成してみましょう。
Oracle Service Busの管理画面にアクセスするには、Webブラウザで以下のURLにアクセスしてください。
http://localhost:7001/sbconsole/
初回アクセス時にはログイン画面が表示されますので、デフォルトのユーザ名とパスワードを入力してログインしてください。
・ユーザ名: weblogic
・パスワード: Welcome1
ログイン後、Oracle Service Busの管理画面が表示されます。
ここで、新しいプロジェクトを作成するには、以下の手順を実行します。
1.メニューから「New」を選択し、「Project」をクリック
2.プロジェクト名を入力して、「Next」をクリック
3.「Create a new service」を選択して、「Next」をクリック
4.サービスの種類を選択して、「Next」をクリック
5.サービス名を入力して、「Finish」をクリック
2-2. メッセージングの設定
次に、Oracle Service Busでメッセージングを設定してみましょう。
ここでは、JMSを使用したメッセージングを設定する手順を説明します。
1.メニューから「New」を選択し、「Messaging Configuration」をクリック
2.メッセージングの種類を選択して、「Next」をクリック
3接続先の情報を入力して、「Test」をクリック
4.接続が成功したら、「Next」をクリック
5.キューの設定を行い、「Finish」をクリック
これで、Oracle Service BusでJMSを使用したメッセージングの設定が完了しました。
2-3. メッセージングの利用
次に、設定したメッセージングを利用してメッセージを送信してみましょう。
1.メニューから「New」を選択し、「Service」をクリック
2.サービスの種類を選択して、「Next」をクリック
3.サービス名を入力して、「Next」をクリック
4.メッセージングの設定を行い、「Finish」をクリック
5.作成したサービスを選択し、右クリックして「Test」をクリック
6.メッセージを入力して、「Send」をクリック
これで、Oracle Service Busでメッセージングを利用したサービスの作成とテストが完了しました。
3. まとめ
本記事では、Oracle Service Busの基本的な使い方を学ぶためのハンズオンを説明しました。
Dockerを使用して環境を構築し、プロジェクトの作成やメッセージングの設定、利用方法を説明しました。
Oracle Service Busを使ったエンタープライズ向けのアプリケーション統合に興味を持った方は、この記事を参考にしていただけると嬉しいです。