【初心者用】ASP.NETのサーバーコントロールの種類をまとめてみた~その1~

公開日: 2022/9/14 更新日: 2022/9/14
ASP.NET Webフォームで使われるサーバーコントロールについてまとめてみたので、メモがてら記事にします。

それぞれのサーバーコントロールについて、固有のプロパティ等を具体例を交えて説明していきます。

(ID等の共通するプロパティは別記事で説明しているため、今回は取り上げません)

今回説明するサーバーコントロールは、以下になります。

・Label コントロール

・Literal コントロール

・TextBox コントロール

・Image コントロール

1. Label

Labelコントロールは、テキストを表示させるためのコントロールです。

テキストボックスとは異なり基本的に表示させるだけで、ユーザー側に操作させるものではありません。

Textプロパティに入れた値が表示されるので、プログラムでTextプロパティを参照させることで、動的にテキストを変更させることができます。


主なプロパティ

・Text
   表示するテキスト


実用例

文字列「ラベル」を表示させてみます。

プログラムコード



表示例


2. Literal

Literalコントロールは、Labelコントロールと同様、テキストを表示させるためのコントロールです。

Labelコントロールと異なる点として、実行した際、spanタグ付きで出力されるLabelコントロールに対し、Literalはタグ無しで出力されます。


↓実際にLabel(上)、Liberal(下)を配置して実行した場合のHTML


そのため、フォントや色、サイズ等を変更できるLabelに対し、Literalは表示スタイルを変更できません。

3. TextBox

TextBoxコントロールは、ユーザーがテキスト入力可能なプロパティです。

1行入力(改行不可)、複数行入力(改行可)、パスワード入力(入力した値をマスクして●にする)等、いくつものモードをプロパティで切り替え可能です。


主なプロパティ

・TextMode
   入力モードの切り替え。
詳細は後述します。


・MaxLength
入力可能な最大文字数。


・ReadOnly
読み込み専用かどうか(Trueで書き換え不可になる)


・Text
テキストの初期値


・Rows
行数の指定(複数行入力モード時のみ)


・Wrap
テキストを右端まで入力した時、折り返すかどうか(複数行入力モード時のみ)


TextModeプロパティの種類

・SingleLine
一行入力。改行不可。


・MultiLine
複数行入力。改行可。


・Password
パスワード入力。入力した値は●でマスキングされる。


・Color
色。
ユーザーが入力するのはテキストではなく、カラーパレットから指定する。


・Date
日付。直接入力もできるが、カレンダーからも可能。


・Datetime
UTC(協定世界時)準拠の日時。


・DatetimeLocal
UTC準拠ではないローカルな日時。直接入力もできるが、カレンダーからも可能。


・Email
メールアドレス。(入力後に内容が検証され、不正時にメッセージが出る)


・Month
年月。直接入力もできるが、カレンダーからも可能。


・Number
数値。「e」(empty)以外は数値のみ入力可能。


・Phone
電話番号。


・Search
検索文字列。
1行入力モードの外観に加え、フォーカス中は右端に全文削除できる「×」ボタンがある。


・Range
数値範囲。スライダーから設定できる。


・Time
時間。直接入力もできるが、マウス入力も可能。


・Url
URL。(入力後に内容が検証され、不正時にメッセージが出る)


・Week
週。直接入力もできるが、カレンダーからも可能。


実用例

TextMode全種類分を表示させてみます。

  1. <%@ Page Language="vb" AutoEventWireup="false" CodeBehind="WebForm1.aspx.vb" Inherits="WebApplication1.WebForm1" %>

4. Image

Imageコントロールは、画像を表示させるためのコントロールです。

LabelコントロールやLiteralコントロールでもそうでしたが、プログラムによってプロパティを変更できるため、動的に画像のURL等を変更することが可能です。


主なプロパティ

・ImageUrl
画像のURL。


・AlterlateText
画像が表示できなかった時の代替テキスト


実用例

試しにGoogleのロゴを表示してみます。

  1. <%@ Page Language="vb" AutoEventWireup="false" CodeBehind="WebForm2.aspx.vb" Inherits="WebApplication1.WebForm2" %>
  2.     
  3.     
  4.         
  5.             画像
  6.         
  7.         
  8.