エンジニアの開発工程一覧 | 各工程の仕事内容と必要スキルを解説

公開日: 2024/11/21

ソフトウェアやシステム開発における工程とは、開発プロジェクトを段階的に進めるための一連のプロセスです。

開発工程を理解することは、開発プロジェクトの全体像や目的を把握するための重要な知識となります。

しかし、各工程において、エンジニアはどのような仕事を行い、どのようなスキルを必要とするのでしょうか?


この記事では、開発工程それぞれの仕事内容と必要なスキルについて解説します。

1. 開発での工程とは


開発工程は、開発プロジェクトの規模や内容、開発手法やモデルによって、異なる場合がありますが、一般的には下記の工程が存在します。


 1.要件定義
  開発するソフトウェアやシステムの目的や機能、性能や品質などの要件を明確にする。


 2.基本設計
  要件定義に基づいて、ソフトウェアやシステムの全体的な構造や仕様、データや処理の流れなどの基本的な設計を行う。


 3.詳細設計
  基本設計に基づいて、ソフトウェアやシステムの各部分の詳細な設計を行う。
  データや処理の詳細な内容や方法、画面やインターフェースの詳細なレイアウトや操作方法などを決める。


 4.プログラミング
  詳細設計に基づいて、ソフトウェアやシステムのコードを書く。
  JavaやC#やPythonなどの言語や、Springや.NETやDjangoなどのフレームワークを用いて、ソフトウェアやシステムのプログラムを作成する。


 5.テスト
  プログラミングによって作成されたソフトウェアやシステムの動作や機能、性能や品質を検証する。
  ユニットテストや結合テストやシステムテストなどの種類やレベルに分けて、ソフトウェアやシステムのテストを行う。


 6.運用保守
  テストによって完成したソフトウェアやシステムを実際に運用する。
  ソフトウェアやシステムのインストールや設定、更新や改修、障害や問題の対応などの運用保守を行う。

1-1. 要件定義

1.仕事内容

要件定義とは、開発するソフトウェアやシステムの目的や機能、性能や品質などの要件を明確にすることです。

要件定義の仕事内容は、以下のようなものがあります。


 ・要件収集:開発するソフトウェアやシステムの利用者や依頼者のニーズや要望を聞き出す。

 ・要件分析:収集した要件を分析し、整理する。

 ・要件定義書の作成:分析した要件を文書化する。


要件定義書とは、開発するソフトウェアやシステムの要件を記述した文書です。

要件定義書には、ソフトウェアやシステムの目的や概要、機能や性能、品質や制約などの要件を記載します。

2.必要なスキル

 ・コミュニケーションスキル:ヒアリングやプレゼンテーションなどの技術や、話し方や聞き方などのマナー。

 ・分析スキル:収集した要件を分析し、要件の優先度や重要度、関連性や整合性などを評価する。

 ・文書化スキル:要件定義書のフォーマットやルール、記述方法や表現方法を理解する。

1-2. 基本設計

1.仕事内容

基本設計とは、要件定義に基づいて、ソフトウェアやシステムの全体的な構造や仕様、データや処理の流れなどの基本的な設計を行うことです。

基本設計の仕事内容は、以下のようなものがあります。

 ・システム構造の設計:ソフトウェアやシステムの全体的な構造を設計する。

 ・システム仕様の設計:ソフトウェアやシステムの各機能や性能、品質や制約などの仕様を設計する。

 ・データ設計:ソフトウェアやシステムが扱うデータの種類や属性、構造や関係、制約や操作などを決める。

 ・処理設計:ソフトウェアやシステムが行う処理の順序や条件、ループや分岐、呼び出しや返り値などを決める。

2.必要なスキル

 ・抽象化スキル:要件定義に基づいて、ソフトウェアやシステムの全体的な構造や仕様、データや処理の流れなどを抽象化する。

 ・設計スキル:ソフトウェアやシステムの構造や仕様、データや処理などを設計する。

1-3. 詳細設計

1.仕事内容

詳細設計とは、基本設計に基づいて、ソフトウェアやシステムの各部分の詳細な設計を行うことです。

詳細設計の仕事内容は、以下のようなものがあります。

 ・クラス設計:ソフトウェアやシステムの各モジュールやコンポーネントをクラスという単位に分割し、クラスの属性やメソッド、関係や責任などを設計する。

 ・データベース設計:データベースのテーブルやカラム、キーやインデックス、制約やトリガーなどを設計する。

 ・画面設計:ソフトウェアやシステムの各画面のレイアウトや色彩、フォントやアイコン、ボタンやメニューなどの要素や、画面遷移や操作方法などを設計する。

2.必要なスキル

 ・設計スキル:ソフトウェアやシステムの各部分の目的や原則、パターンやベストプラクティスなどを理解し、ソフトウェアやシステムの品質や性能や拡張性などを考慮する。

 ・プログラミングスキル:ソフトウェアやシステムの開発に用いる言語やフレームワークの基本的な知識。

1-4. プログラミング

1.仕事内容

プログラミングとは、詳細設計に基づいて、ソフトウェアやシステムのコードを書くことです。

プログラミングの仕事内容は、以下のようなものがあります。

 ・コーディング:JavaやC#やPythonなどの言語や、Springや.NETやDjangoなどのフレームワークを用いて、ソフトウェアやシステムのコードを書く。

 ・リファクタリング:コードの重複や冗長性、複雑性や不適切な命名などを見つけて、改善する。

 ・コードレビュー:自分や他人の書いたコードをチェックし、バグやエラー、問題点や改善点などを指摘し、修正する。

2.必要なスキル

プログラミングに必要なスキルは、以下のようなものがあります。

 ・プログラミングスキル:JavaやC#やPythonなどの言語や、Springや.NETやDjangoなどのフレームワークの文法や構造、機能や特徴などの理解。

 ・デバッグスキル:ソフトウェアやシステムのコードの動作や機能、品質やパフォーマンスを検証する。

 ・コーディング規約やスタイルガイドの遵守:ソフトウェアやシステムのコードの品質や可読性を向上させるためのルールやガイドラインに従う。


コーディング規約やスタイルガイドとは、コードの書き方や命名やコメントなどの規則や推奨事項です。

JavaやC#やPythonなどの言語や、Springや.NETやDjangoなどのフレームワークのコーディング規約やスタイルガイドを理解し、遵守します。

1-5. テスト

1.仕事内容

テストとは、プログラミングによって作成されたソフトウェアやシステムの動作や機能、性能や品質を検証することです。

 テストの仕事内容は、以下のようなものがあります。

 ・テスト計画の作成:テストの目的や範囲や方法やスケジュールなどを決め、テスト計画書と呼ばれる文書を作成する。

 ・テストケースの作成:テストを行うための具体的な条件や手順や期待値などを決め、テストケースと呼ばれる文書や表を作成する。

 ・テストの実施:テストケースに基づいて、ソフトウェアやシステムのテストを行う。

 ・テストの評価:テストの結果や問題点や改善点などを分析し、評価する。

2.必要なスキル

 ・分析スキル:テストの範囲や方法や優先度などを評価し、適切なテスト計画やテストケースを作成する方法を理解する。

 ・実行スキル:テストケースに基づいて、テストを実施することができる。

 ・評価スキル:テストの目的や要件や仕様などと照らし合わせて、ソフトウェアやシステムの品質や性能や機能などを評価する。

 ・テストの結果や評価などを分かりやすく報告する。

1-6. 運用保守

1.仕事内容

運用保守とは、テストによって完成したソフトウェアやシステムを実際に運用することです。

運用保守の仕事内容は、以下のようなものがあります。

 ・インストールや設定:ソフトウェアやシステムを利用する環境にインストールや設定する。

 ・更新や改修:ソフトウェアやシステムの機能や性能や品質などを向上させるために、更新や改修をする。

 ・障害や問題の対応:ソフトウェアやシステムの運用中に発生した障害や問題に対応する。

2.必要なスキル

 ・運用スキル:ソフトウェアやシステムのインストールや設定、更新や改修、障害や問題の対応などを行う。

 ・コミュニケーションスキル:利用者や依頼者や他のエンジニアと円滑にコミュニケーションを取り、運用の状況や進捗や問題などを報告したり、フィードバックや意見などを交換したりする。

 ・分析スキル:運用中に発生した障害や問題の情報やログやデータなどを読み解き、障害や問題の特定や分類や評価などを行う。

2. まとめ


この記事では、エンジニアの開発での工程と、それぞれの仕事内容と必要なスキルについて紹介しました。

エンジニアは、各開発工程において、それぞれの仕事内容や必要なスキルが異なります。

開発工程の仕事内容や必要なスキルを知ることは、自分の適性や目標を見つけるための参考となります。


自分の得意分野を把握し、どのようなキャリアが自分に合っているか、今後のキャリアパスの参考になれば幸いです。