ヘルプデスクの仕事内容と必要なスキルは?エンジニアとしてのキャリアを考える

公開日: 2024/9/18

IT業界で働くエンジニアの中には、ヘルプデスクという職種に興味を持っている方も多いでしょう。

ヘルプデスクの仕事は、エンジニアとしての経験やスキルを身につけるのに適しています。


しかし、どのようなスキルや知識が必要なのでしょうか?

また、ヘルプデスクの仕事を通じて、エンジニアとしてのキャリアをどのように築いていくことができるのでしょうか?


この記事では、ヘルプデスクの仕事内容と必要なスキルについて解説します。

ヘルプデスクに必要なスキルや学ぶべき知識を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. ヘルプデスクとは


ヘルプデスクとは、コンピュータやネットワークなどのシステムに関する問題やトラブルに対応するサポートスタッフのことです。


ヘルプデスクは、ユーザーからの電話やメールなどの問い合わせに応答し、問題の原因を特定し、解決策を提供します。

また、問題の発生を防ぐために、システムのメンテナンスや更新などの作業も行います。

1-1. ヘルプデスクの需要と幅広さ

ヘルプデスクは、IT業界に限らず、さまざまな業界や企業で必要とされる職種です。

例えば、金融機関や公共機関、教育機関、製造業、小売業など、どのような業界でも、コンピュータやネットワークなどのシステムを利用している場合は、ヘルプデスクが必要になります。

また、ヘルプデスクは、自社のシステムだけでなく、顧客や取引先のシステムにも対応する場合があります。

1-2. ヘルプデスクの仕事で身につくスキル

ヘルプデスクの仕事は、エンジニアとしての経験やスキルを身につけるのに適しています。

なぜなら、ヘルプデスクは、さまざまなシステムや環境に触れることができるからです。


ヘルプデスクは、ユーザーの要望や問題に応じて、最適な解決策を考える必要があります。

そのため、システムの仕組みや動作原理を理解することはもちろん、トラブルシューティングやデバッグなどの技術的なスキルも必要になります。

また、ヘルプデスクは、ユーザーとのコミュニケーションやドキュメント作成などのビジネススキルも必要になります。

1-3. ヘルプデスクの仕事で考えるべきキャリア

ヘルプデスクの仕事を通じて、エンジニアとしてのキャリアをどのように築いていくことができるのでしょうか?

ヘルプデスクの仕事は、エンジニアとしての基礎を固めるのに役立ちますが、ヘルプデスクの仕事だけでは、エンジニアとしての成長に限界があります。

なぜなら、ヘルプデスクの仕事は、主に既存のシステムに対応するものであり、新しいシステムを開発することはほとんどありません。

そのため、ヘルプデスクの仕事を長く続けると、技術的なスキルや知識が陳腐化する可能性があります。


ヘルプデスクの仕事をするエンジニアは、自分のキャリアを考える必要があります。

ヘルプデスクの仕事を続ける場合は、自分の専門分野や興味のある分野を見つけて、常に最新の技術や知識を学ぶことが重要です。

また、ヘルプデスクの仕事から他の職種に転向する場合は、自分の強みや弱みを把握し、必要なスキルや資格を取得することが重要です。


例えば、システムエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアなどの職種に転向する場合は、ヘルプデスクの経験を活かしつつ、より高度な技術や知識を身につける必要があります。

2. 社内向けヘルプデスクの業務内容


社内向けヘルプデスクとは、自社の従業員や部署からの問い合わせに対応するヘルプデスクのことです。

社内向けヘルプデスクの業務内容は、以下のようなものです。

  ・PCやスマートフォンなどの端末の設定や操作方法のサポート

  ・メールやインターネットなどのネットワークの接続や設定のサポート

  ・オフィスソフトや業務用ソフトなどのアプリケーションのインストールや設定のサポート

  ・ウイルスや不正アクセスなどのセキュリティ対策のサポート

  ・データのバックアップや復元のサポート

  ・ハードウェアやソフトウェアの故障や不具合の修理や交換のサポート

  ・新規のシステム導入や更新のサポート


社内向けヘルプデスクの仕事は、自社のシステムに精通することができます。

また、自社の従業員や部署とのコミュニケーションを通じて、業務の流れやニーズを理解することができます。

しかし、社内向けヘルプデスクの仕事は、自社のシステムに限定されるため、他社のシステムや最新の技術に触れる機会が少ないというデメリットがあります。


また、社内向けヘルプデスクの仕事は、自社の従業員や部署との関係性が重要になります。

そのため、コミュニケーションスキルやサービス精神などの人間関係のスキルも必要になります。

3. 社外向けヘルプデスクの業務内容


社外向けヘルプデスクとは、自社の顧客や取引先からの問い合わせに対応するヘルプデスクのことです。

社外向けヘルプデスクの業務内容は、以下のようなものです。

  ・自社の製品やサービスに関する問題やトラブルのサポート

  ・自社の製品やサービスの利用方法や機能の説明やデモのサポート

  ・自社の製品やサービスの契約や更新のサポート

  ・自社の製品やサービスの改善や開発のためのフィードバックの収集と分析のサポート

  ・自社の製品やサービスの販売やマーケティングのための提案や見積もりのサポート


社外向けヘルプデスクの仕事は、自社の製品やサービスに関する知識やスキルを深めることができます。

また、自社の顧客や取引先とのコミュニケーションを通じて、市場の動向やニーズを把握することができます。


しかし、社外向けヘルプデスクの仕事は、自社の製品やサービスに限定されるため、他社の製品やサービスや最新の技術に触れる機会が少ないというデメリットがあります。

また、社外向けヘルプデスクの仕事は、自社の顧客や取引先との関係性が重要になります。

そのため、コミュニケーションスキルやネゴシエーションスキルなどのビジネススキルも必要になります。

4. 監視業務


監視業務とは、自社や顧客のシステムの稼働状況や異常状況を監視するヘルプデスクのことです。

監視業務の内容は、以下のようなものです。

  ・サーバーやネットワークなどのシステムの稼働率や負荷率などのパフォーマンスの監視

  ・システムの停止や障害などの異常事態の検知と通報

  ・システムの復旧や回復のための対応や指示

  ・システムの障害原因や対策などの分析や報告


監視業務の仕事は、システムの障害や対策に関する知識やスキルを身につけることができます。

しかし、監視業務の仕事は、時間や場所に制約があるというデメリットがあります。

また、監視業務の仕事は、24時間365日の体制で行われることが多いため、夜勤や休日出勤などの不規則な勤務が求められることがあります。


監視業務の仕事は、自社や顧客のシステムの状況に応じて、緊急対応や迅速対応が求められることがあります。

そのため、監視業務の仕事をするエンジニアは、自分の体調やストレスの管理をしっかりと行うことが重要です。

5. まとめ


ヘルプデスクの仕事は、エンジニアとしての経験やスキルを身につける最初のステップには適していますが、ヘルプデスクの仕事だけでは、エンジニアとしての成長に限界があります。

そのため、ヘルプデスクの仕事をしながら自分の専門分野や興味のある分野を見つけて、技術や知識を学ぶことが重要です。

自分の強みや弱みを把握し、必要なスキルや資格を取得しましょう。


ヘルプデスクの仕事は、エンジニアとしての基礎を固めるのに役立ちますので、ヘルプデスクの仕事に興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。