【IT転職】Pythonにはどんな特徴があるの?将来性や年収もまとめて解説します!!

公開日: 2024/5/31 更新日: 2024/4/24

今や多くのプログラミング言語が存在する中、プログラミング未経験でも知っている人がいるほど有名で人気なプログラミング言語の一つに「Python」が存在します。

しかし、名前だけは知っているもののどんな言語なのか知らない人も中にはいるかと思います。

そこで、今回は人気のあるPythonの特徴や将来性、Pythonエンジニアの年収などを解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事を読むのにおすすめな人


この記事は以下のような方におすすめです。

・プログラミング初心者でPythonの概要や特徴を知りたい人

・Pythonエンジニアへの転職を考えており、将来性が知りたい人


また、この記事には以下のことが書いてあります。

・Pythonはインタプリタ型言語で、デバッグがしやすい!

・Pythonは可読性が高く、誰が書いても読みやすい!

・Pythonの将来性は十分に高く、今後も平均年収が上がる可能性が高い!

2. Pythonってどんな言語?


Pythonは1991年にグイド・ヴァン・ロッサムによって開発されたプログラミング言語で、インタプリタ型言語の一種です(後述)。

Pythonの本体はユーザが必要最低限の機能しか提供していないものの、外部のライブラリによって様々な機能を追加することができ、多くのプログラムを開発することができます。


以下では、Pythonの特徴について解説していきます。

3. Pythonの特徴

Pythonには様々な特徴があり、細かく説明するとキリがないため、ここでは代表的な特徴を3つ解説します。

3-1. インタプリタ言語であり、デバッグが簡単

プログラミング言語にはプログラムファイルの実行方式が大きく分けて2種類あります。1つ目が「コンパイラ方式」、2つ目が「インタプリタ方式」です。

コンパイラ方式にはC言語などがあり、ソースコードが書かれたプログラムファイルを実行するごとに機械語に翻訳したファイルを生成し、それを実行していきます。

それに対し、Pythonの実行方式であるインタプリタ方式では、ソースコードを1行ずつ翻訳しながらプログラムファイルを実行していきます。


つまり、ソースコードの一部をデバッグ(修正)する際に、インタプリタ型言語ではデバッグに必要なコードのみを実行すれば良いため、コンパイラ方式に比べデバッグが簡単であるという特徴があります。

3-2. 可読性が高い

Pythonの構文の大きな特徴として「オフサイドルール」を採用しているというものがあります。

これはソースコードのインデント(字下げ)によってソースコードの塊を示すルールです(ex: if文やwhile文の塊など)。


元々、どの言語でプログラミングしても、ソースコードが見やすくなるようにある程度意味をもったソースコード毎にインデントを作るという習わしがあります。

しかしながら、オフサイドルールを持たない言語ではこの風習はあくまでソースコードを読みやすくするための風習であり、ソースコードの実行に対して特に影響することはほぼありません。

つまり、インデントを作ることは強制されておらず、インデントを作らないかの判断は各エンジニアに委ねられているのです。


一方、オフサイドルールを持つPythonでは、インデントが文法上で強制的に定められており、誰が書いても同じようなソースコードの見た目になるため、可読性が非常に高くなります。

また、変数宣言の際に変数型の宣言やswitch文のbreak文の記述などが不必要であり、全体的に行数が短くなるため可読性が高まっています。

3-3. 機械学習やAI開発が得意

Pythonには、機械学習やAI開発に使えるライブラリが多く用意されており、それらの実行環境がその他の言語より整備されているのが特徴です。

例えば、NumPyやPandasなどのライブラリでは数値計算を簡単に扱うことができたり、Scikit-learnなどのライブラリでは機械学習を扱うことができたりします。


現在、機械学習やAI開発を行う際にPythonは欠かせない言語となっているため、これらの分野に興味があればPythonは扱えるようになっておきたい言語になります。

また、機械学習以外にもデータグラフ化のMatplotlibや画像処理のOpenCVなど様々なライブラリが整備されています。


一つのプログラミング言語で、様々な用途に使えてしまうこともPythonの大きな特徴であると言えるでしょう。

4. 将来性


様々な特徴をもつPythonですが、果たして将来性はあるのでしょうか。

オランダのTIOBE社が毎月発表している人気プログラミング言語ランキング「TIOBE Index(※1)」によれば、2023年9月度の1位はPythonでした。


また、ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォームを運営するpaiza株式会社が2022年に発表した「プログラミング言語に関する調査(2022年版)(※2)」の「転職で企業からニーズが高い言語ランキング」によれば、Pythonは4位にランクインしており、言語全体で見れば求人数が比較的多くなっていることがわかります。


さらに、AmazonやYouTube、Instagramなど現在使われている多くのWebサービスも開発にPythonが用いられており、Pythonは今の開発トレンドであると言えます。

これらのことからPythonは今最も将来性の高いプログラミング言語であり、Pythonエンジニアは非常に需要の高い職業であると言えるでしょう。


(※1)TIOBE, "TIOBE Index for September 2023,"
https://www.tiobe.com/tiobe-index/

(※2)paiza, "「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」の結果を発表。平均年収が高い言語、転職で企業ニーズが高い言語など,"
https://www.paiza.co.jp/news/20221220/221220_survey_programming/

5. Pythonエンジニアの年収


Pythonの将来性が高いことはわかりましたが、肝心の年収はどうなのでしょうか。

「プログラミング言語に関する調査(2022年版)(※2)」の「転職における言語別ランキング」によれば、Pythonの平均年収は644.7万円であり、4位にランクインしていることがわかります。

また、2020年の平均年収と比べると8.3万円増加しており、少しずつ平均年収が増加していることもわかります。


これらのことから、各言語エンジニアの中でも比較的年収の高い職種であり、今後も年収が上がっていくと予想される需要の高い職種であると言えるでしょう。

6. まとめ

本記事では、Pythonの特徴や将来性、Pythonエンジニアの年収などを解説しました。

Pythonはデバッグがしやすく、可読性が高いため、開発がしやすい言語であり非常に人気の高い言語です。

また、将来性も高く、今後Pythonエンジニアの平均年収が上がっていくことが予想されます。


どのプログラミング言語を身につけるか悩んだり、どのエンジニアを目指すか迷ったりした場合には、Pythonエンジニアを検討してみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございました。