【初心者】MySQLの基本操作

公開日: 2024/9/25

本記事では、MySQLの基本操作について解説します。

1. MySQLについて


MySQLは、オープンソースのデータベース管理システムで、データの効率的な組織化とアクセスを可能にする強力なツールです。

MySQLは多くの主要なプログラミング言語との統合が可能なデータベースサーバーです。

主にSQL(Structured Query Language)を使用してデータの操作や管理を行います。データはテーブルと呼ばれる行と列の形式で保存されます。

データベース内の情報は、テーブルに格納され、それぞれのテーブルは特定の属性やキーに基づいて組織化されます。

これにより、データの一貫性と整合性を確保し、複雑なデータの関係性を容易に表現できます。


SQL言語を使用することで、MySQLではデータベースの操作が行われます。

これには検索、挿入、更新、削除などの基本的なクエリから、複雑な結合や集計、トランザクション処理などがあります。

開発者はSQLを使用してデータベースに対する問い合わせや変更を行い、必要な情報を抽出したり、データの一貫性を保ったりします。

MySQLは高いパフォーマンスと拡張性を持っており、大規模なデータベースやトランザクションにも対応しています。

インデックスやクエリの最適化など、効率的なデータ処理が可能で、ウェブアプリケーションや企業のデータベースシステムに広く利用されています。


セキュリティもMySQLの重要な側面のひとつです。

ユーザー認証やアクセス権の管理、データの暗号化など、様々なセキュリティ機能が組み込まれています。

これにより、機密性やデータの保護が確保され、不正アクセスからデータを守ります。

MySQLはオープンソースであるため、誰でも利用でき、多くの開発者やコミュニティによってサポートされています。

これが開発者が柔軟かつカスタマイズされたデータベースソリューションを構築できる理由のひとつです。


総括すると、MySQLは柔軟性、パフォーマンス、セキュリティの三拍子が揃ったデータベース管理システムであり、幅広いアプリケーションやプロジェクトで利用され、開発者にとって強力なツールとなっています。

2. MySQLの基本操作


2-1. 文字列の入力方法

文字列を記述する場合はシングルクォーテーション、またはダブルクォーテーションで囲んで記述します。

2-10. データを取得する

テーブルに格納されているデータを取得するにはSELECT文を使います。

SELECT col_name FROM table_name

指定したテーブル名(table_name)のテーブルに格納されているデータを取得します。

データはテーブルのデータの中でも指定したカラム(col_name)の値を取得します。

複数のカラムの値を取得する場合はカンマで区切って記述します。

2-11. データを取得する条件を設定する

WHERE句を使用するとSELECT文を使ってデータを取得する時に、取得するデータの条件を設定することができます。

SELECT col_name FROM table_name
WHERE where_condition

WHERE句が記述されている場合、データを1件取得しようとするたびに条件式(where_condition)を評価して、結果がTRUEとなった場合にデータを取得します。

条件式にはカラム名と演算子や関数などを記述することができます。

2-12. パターンマッチングを行う

WHERE句で条件を指定する場合に、LIKE演算子を使用することでカラムの値に対して特殊な文字を使ったパターンマッチングを行うことができます。

使い方は次の通りです。

SELECT col_name FROM table_name
WHERE col_name LIKE pattern

パターン(pattern)は特殊な文字であるパーセント(%)とアンダーバー(_)を文字列と組み合わせた値として記述します。

カラムの値全体がパターンとマッチした場合には条件式はTRUEとなります。


%と_の意味は次の通りになります。

 ・%    任意の0文字以上の文字列

 ・_    任意の1文字


例えばパターンとしてa%bが記述されていた場合、aではじまり0個以上の任意の文字が間に入り最後にbで終わるような文がマッチします。

2-2. 文字列のエスケープ処理

キーボードから入力できない文字を文字列の中で表したい場合や、特別な意味を持つ文字を入力したい場合にはエスケープ処理が必要です。


次のような種類があります。

 ・\0    ASCII 0(NUL)文字

 ・\’    単一引用符(‘)文字

 ・\”    二重引用符(“)文字

 ・\b    バックスペース文字

 ・\n    改行文字(LF)

 ・\r    復帰改行文字

 ・\t    タブ文字

 ・\Z    ASCII 26(Conrtol-Z)

 ・\\    ‘\’文字そのもの

 ・\%    ‘%’文字

 ・\_    ‘_’文字

2-3. 値の入力方法

数値を記述する場合は、文字列とは異なりそのまま数値を記述してください。

また正負を表す’-’や’+’を記述することもできます。

浮動小数点数については指数形式でも記述することができます。

2-4. 新しいデータベースを作成する

データベースを作成します。

CREATE DATABASE文を使います。

CREATE DATABASE db_name

指定した名前のデータベースを作成します。

データベース名は64文字以内で指定してください。

2-5. 作成済みのデータベース一覧を確認する

現在作成されているデータベースの一覧を取得するにはSHOW DATABASE文を使います。

SHOW DATABASE [LIKE ‘pattern’ | WHERE expr]

すべてのデータベースの一覧を取得するには次のように実行してください。

show database;

2-6. データベースを削除する

データベースを削除するにはDROP DATABASE文を使います。

DROP DATABASE [IF EXISTS] db_name

指定した名前のデータベースを削除します。

2-7. テーブルを作成する

テーブルを作成するにはCREATE TABLE文を使います。

CREATE TABLE [IF EXISTS] db_name.tbl_name
    (col_name data_type, ・・・)

テーブル名(db_name.tbl_name)を指定してテーブルを作成します。

テーブルの中に作成するカラムに関してカラム名(col_name)とデータ型(data_type)を指定します。

複数のカラムが含まれる場合はカンマで区切り続けて記述してください。

テーブル名(db_name.tbl_name)を指定してテーブルを作成します。テーブルの中に作成するカラムに関してカラム名(col_name)とデータ型(data_type)を指定します。複数のカラムが含まれる場合はカンマで区切り続けて記述してください。

2-8. 作成済みのテーブル一覧を確認する

現在作成されているテーブルの一覧を取得する方法です。

SHOW TABLE文を使います。

show tables;

2-9. テーブルを削除する

作成済みのテーブルを削除する方法です。DROP TABLE文を使います。

DROP TABLE [IF EXISTS] tbl_name [, tbl_name]

テーブル名(tbl_name)のテーブルを削除します。

3. まとめ


本記事では、MySQLの基本構文についてまとめました。

MySQLについて、もっと勉強したいと思いました。