Pythonで自動化できること6選!単純作業を効率化しよう
さまざまな企業で、DX化が推進されていますが、実際に日々の業務で発生する定常的な作業や単純作業は自動化できていますでしょうか。
例えば、次のような作業は、一見単純で簡単に見えますが、実は時間や労力をかなり消費しています。
・ExcelやWordでデータを整理する
・メールを送る
・ファイルを移動する
・PDFを作成する
・Webサイトから情報を収集する
しかし、Pythonというプログラミング言語を使うことで、このような作業を自動化することができます。
1. Pythonとは
Pythonは、初心者でも簡単に学べるプログラミング言語で、様々な分野で活用されています。
特に、自動化に関するライブラリやツールが豊富に用意されており、簡単なコードで様々な作業を自動化できます。
この記事では、Pythonで自動化できること、そのメリット、そして必要な知識について、詳しく解説していきます。
2. Pythonで自動化できること
Pythonで自動化できることは、以下のようなものがあります。
2-1. ブラウザ操作
Pythonでは、Seleniumというライブラリを使って、ブラウザの操作を自動化できます。
Seleniumは、Webアプリケーションのテストを行うためのツールですが、ブラウザでの検索やクリック、入力、スクロール、ダウンロードなどの操作の自動化も可能です。
これにより、定常的なブラウザ操作の時間や手間を節約できるだけでなく、ミスややり忘れを防ぐことができます。
2-2. Excel、Wordの操作
openpyxlやdocxというライブラリを使って、ExcelやWordの操作を自動化できます。
例えば、openpyxlはExcelファイルを読み書きするためのツールですが、セルや行の追加や削除、書式やスタイルの変更、グラフや画像の挿入などの自動化が可能です。
2-3. メール送信
smtplibというライブラリを使って、メールの自動送信をすることができます。
これらのライブラリは、SMTPというプロトコルを使って、メールサーバーと通信するためのツールで、メールの本文や件名、添付ファイルなどを指定して、メールを送信できます。
Pythonとsmtplibを使えば、メールの送信を自動化し、定期的な報告やお知らせなどのメールを簡単に送ることができます。
2-4. ファイル操作
osやshutilといったライブラリを使って、ファイルの操作を自動化できます。
これらのライブラリは、ファイルやフォルダの作成や削除、移動やコピー、名前の変更などの操作を行うためのツールです。
例えば、指定したフォルダ内のファイルを拡張子ごとに分類して、新しいフォルダに移動することもできます。
2-5. PDF作業
PyPDF2やReportLabといったライブラリを使って、PDFの作業を自動化できます。
これらのライブラリは、PDFのファイルを読み書きするためのツールですが、PDFのページの追加や削除、回転や結合、暗号化や解除、テキストや画像の挿入などが可能です。
2-6. スクレイピング
requestsやBeautifulSoupといったライブラリを使って、スクレイピングを自動化できます。スクレイピングとは、Webサイトから情報を収集することです。
requestsは、WebサイトにアクセスしてHTMLのコードを取得するためのツールで、BeautifulSoupは、HTMLのコードを解析して、必要な情報を抽出するためのツールです。
例えば、Amazonのサイトから、指定したキーワードで検索した商品の名前と価格を取得することができます。
3. Pythonでの自動化のメリット
Pythonでの自動化のメリットは、以下のようなものがあります。
3-1. 時間や労力の節約
Pythonで自動化すると、毎日の作業やルーチンを簡単に行うことができます。
例えば、ブラウザでの検索やメールの送信などの作業は、Pythonで自動化すれば、数秒で済ませることができます。
また、ExcelやWordの操作やPDFの作業などの作業は、Pythonで自動化すれば、ミスや忘れを防ぐことができます。
3-2. スキルや知識の向上
Pythonは、初心者でも簡単に学べるプログラミング言語ですが、それだけではなく、様々な分野や用途に応用できるプログラミング言語です。
Pythonで自動化することで、Pythonの基本的な文法や機能だけでなく、様々なライブラリやツールの使い方や仕組みを学ぶことができます。
これにより、Pythonのスキルや知識を深めることができます。
4. Pythonでの自動化に必要な知識
4-1. Pythonの基本的な文法や機能
Pythonで自動化するには、まず、Pythonの基本的な文法や機能を理解する必要があります。
Pythonの基本的な文法や機能とは、以下のようなものです。
・変数とデータ型
変数とは、データを格納するための箱のようなものです。
データ型とは、データの種類や性質を表すものです。
Pythonでは、数値や文字列、リストや辞書などのデータ型があります。
・演算子と式
演算子とは、データに対して何らかの操作を行う記号のことです。
式とは、演算子とデータを組み合わせたものです。
Pythonでは、算術演算子や比較演算子、論理演算子などの演算子があります。
・制御構造
制御構造とは、プログラムの流れを制御するための仕組みのことです。
Pythonでは、if文やfor文、while文などの制御構造があります。
・関数とモジュール
関数とは、一連の処理をまとめたものです。モジュールとは、関数や変数などをまとめたファイルのことです。
Pythonでは、自分で関数やモジュールを定義することができます。
また、標準ライブラリや外部ライブラリと呼ばれる、便利な関数やモジュールを利用することができます。
これらの基本的な文法や機能をマスターすれば、Pythonで自動化するための基礎ができます。
4-2. 自動化に関するライブラリやツール
Pythonで自動化するには、基本的な文法や機能だけでは不十分です。
自動化に関するライブラリやツールを使うことで、より効果的に自動化できます。
自動化に関するライブラリやツールとは、以下のようなものです。
・Selenium
ブラウザの操作を自動化するためのライブラリです。
Webアプリケーションのテストやスクレイピングなどに使えます。
・openpyxl
Excelの操作を自動化するためのライブラリです。
Excelのファイルを読み書きしたり、セルや行の追加や削除、書式やスタイルの変更、グラフや画像の挿入などができます。
・docx
Wordの操作を自動化するためのライブラリです。
Wordのファイルを読み書きしたり、段落や見出し、リスト、テーブル、画像などを追加や削除、変更できます。
・smtplib
メールの送信を自動化するためのライブラリです。
SMTPというプロトコルを使って、メールサーバーと通信できます。
メールの本文や件名、添付ファイルなどを指定できます。
・os
ファイルやフォルダの操作を自動化するためのライブラリです。
ファイルやフォルダの作成や削除、移動やコピー、名前の変更などができます。
・shutil
ファイルやフォルダの操作を自動化するためのライブラリです。
osと似ていますが、より高度な操作ができます。
例えば、ファイルやフォルダの圧縮や解凍、ディスクの使用量の確認などができます。
・PyPDF2
PDFの作業を自動化するためのライブラリです。
PDFのファイルを読み書きしたり、ページの追加や削除、回転や結合、暗号化や解除、テキストや画像の挿入などができます。
・ReportLab
PDFの作業を自動化するためのライブラリです。
PyPDF2と似ていますが、より高品質なPDFを作成できます。
例えば、フォントや色、スタイル、レイアウトなどを細かく設定できます。
・requests
WebサイトにアクセスしてHTMLのコードを取得するためのライブラリです。
スクレイピングやAPIの利用などに使えます。
・BeautifulSoup
HTMLのコードを解析して、必要な情報を抽出するためのライブラリです。
requestsと組み合わせて、スクレイピングを行うことができます。
これらの自動化に関するライブラリやツールを使えば、Pythonで自動化するための応用ができます。
5. まとめ
Pythonで自動化すると、以下のようなメリットがあります。
・時間や労力の節約
・スキルや知識の向上
また、Pythonで自動化するには、以下のような知識が必要です。
・Pythonの基本的な文法や機能
・自動化に関するライブラリやツール
Pythonで自動化することで、様々な作業を効率的に行うことができますので、日々の業務で該当する作業があれば、ぜひ試してみてください。