PHP基本文法

公開日: 2025/1/9
PHP基本文法について。

1. PHP基本文法


PHPプログラムの「 <?php 」がPHPブロックの開始タグと呼び、「 ?> 」の部分を閉じタグと呼びます。

これらの開始タグ「 <?php 」と 閉じタグ 「 ?> 」に挟まれた部分を、「PHPブロック」と呼び、このブロック内に記述されたものがPHPのプログラムとして実行されます。

PHPプログラムの後にHTMLなどを記述する場合は、「閉じタグ」を記述しなければエラーとなります。

1-1. コメント

PHPのプログラムファイルにどのような処理なのか、記述したりすることがあります。

その際使われるのが「 コメント 」です。


コメントには一行コメントとブロックコメントがあります。「 // 」と「 # 」は一行コメントに使われ、これらの記号のあとにプログラムを記述しても、実行されません。

ブロックコメントは、複数行にわたってコメントを記述する際に使用します。

1-10. for

「 for 」は、反復処理を行うのに便利な構文ですが、PHPで最も複雑なループです。

「 for 」には、「 初期化式・条件式・反復式 」があります。


動作の流れ

 ①初期化式を実行する

 ②次に、条件式を見て、真であれば、{ }に囲われた処理を実行します。
  偽であれば、処理を実行せず、「 for 」の動作は終了です。

 ③中の処理を実行し、反復式を実行します。

 ④再び②に戻り、真であれば処理を実行。偽であれば終了。

これらは、「 for 」の動作が終わるまで繰り返されます。

<?php
for($abc=10; $abc<=40; $abc++){
    echo $abc;
}//10111213141516171819202122232425262728293031323334353637383940
?>

<?php
for($abc=10; ; $abc++) {
    if($abc>100){
        break;
    }
    echo $abc;
}
?>

1-11. foreach

「 foreach 」は配列やオブジェクトを反復処理するのに便利な構文です。

「 for 」と違い、反復する回数などは指定しません。配列の先頭から最後に至るまで、処理を実行します。この時、配列の要素一つ一つに処理が実行されます。

1-12. 関数

「関数を使わなくとも、「 if 」などの制御構造を使うだけで処理を書くことができます。

しかし、処理が増えてくると、見通しも悪くなり、複雑になってしまうため、関数を使います。


何らかの処理を一つにまとめて関数として書き出すことで、見通しも良くなります。

書き出した関数は、他の処理でも使い回すこともでき、同じようなコードを何度も何度も書かないで済むようになります。

PHPにはあらかじめ便利な関数がたくさん組み込まれています。そういった関数のことを「ビルトイン関数」といいます。

1-2. 変数

・変数=箱の様なもの、$変数に整数を一時的に格納することができる。

・$マークに続けて変数名を付ける。

・変数名は文字または_(アンダースコア)で始める。

・大文字と小文字は区別される。

<?php
$number=20;
$box='中身'
?>

この場合、$number(変数)の中に20(整数)が入っていて、$box(変数)の中に中身(整数)が入っている。

1-3. 定数

<?php
define('テスト',"100");
?>

定数は、変数と違い一度定義した定数の値は変更することができません。

このような性質があるため、定数には使い回したい値を定義したりします。


定数を宣言する方法は、2つあります。

一つは「 define(‘定数名’, ‘定数の値’) 」、もう一つは「const ‘定数名’=‘定数の値’」です。

定数の命名ルールは、基本的には変数の命名ルールと同じですが、慣習として、定数名はすべて大文字で宣言します。

1-4. $numに100を格納した場合の計算

<?php
$num=100;
echo $num*30;//3000
?>

<?php
$num=100;
echo $num/=5;//20
?>


echo 1 + 1; 足し算

echo 6 - 3; 引き算

echo 3 * 4; 掛け算

echo 8 / 2; 割り算

echo 7 % 2; 割り算の余り

1-5. 比較演算子

== 等しい

=== 等しい(厳密)

!=  異なる

!== 異なる(厳密)

<> 異なる(!= と同じ)

>  大きい

>=  以上

<  小さい

<= 以下

1-6. 論理演算子

&& ~ かつ ~ (AND)

|| ~ または ~ (OR)

!  ~でない

1-7. 演算子の応用

<?php
$num=100;
echo ++$num; // 102
?>

101

echo $num++; // 100

echo $num; // 101

echo ++$num; // 102

echo $num; // 102

echo $num–; // 102

echo $num; // 101

echo –$num; // 100

echo $num; // 100


「 ++ 」と「 — 」は、ある変数に1を加える、1を引くという動作をします。

変数の前に書くか、後ろに書くかだけで、返す値が変わってくるので注意が必要です。


変数の後ろに「 ++ 」を付けた場合、100を返してから、変数に1を加えます。

結果、表示されるのは「 100 」なのですが、変数の値は「 101 」になっています。

そして、次の出力でその結果が出力されます。

「 — 」も同じようになります。

1-8. 連結演算子

<?php
$apple = "りんご";
$fruits=$apple."みかん"."ブドウ";
echo $fruits;//りんごみかんブドウ
?>

$apple変数に文字列「りんご」を代入しました。

$fruits変数に、文字列を結合した内容を代入しています。


$apple変数と文字列の”みかん”を文字列演算子(.)で結合しました。

その後に、一緒に文字列”ぶどう”を文字列演算子で結合しています。


echoで出力すると、結合された文字列「りんごみかんぶどう」が出力されます。

1-9. 配列

配列は、複数の値を管理することができます。

配列を利用するには、array() で値を定義をします。

これらの要素にアクセスするのは簡単です。変数にブラケット([ ])をつけて、その中に数字を指定するとアクセスすることができます。

このブラケットの中に指定する数字を、「 添字 」といいます。ここで注意が必要で、添字は「 0 」から始まるということです。

<?php
$fruits = ['apple', 'orange', 'pineapple'];
$fruits = array('apple', 'orange', 'pineapple');
echo $fruits[1];//orange
?>

<?php
$fruits = ['apple', 'orange', 'pineapple'];
$fruits = array('apple', 'orange', 'pineapple');
echo $fruits[0];//apple
?>

<?php
$fruits = ['apple', 'orange', 'pineapple'];
$fruits = array('apple', 'orange', 'pineapple');
echo $fruits[2];//pineapple
?>