便利な【AWS】について

公開日: 2025/2/21

皆様はAWSという単語を耳にしたことはありますか。

クラウドサービス世界シェア1位のAWSについて、何が便利なのか、何ができるのか、どうして使用されるのか、そういった理由をAWSにはじめて触る人にもわかりやすく調査してまとめてみました。

1. AWSとは


AWSとは「Amazon Web Service」の略になります。

世界的大企業のAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスになります。

2006年にサービスを開始し、200以上のサービスを備えています。

2. メリット


AWSのメリットは3点あります。

1.クラウドコンピューティングサービス

「オンプレミス」と言われるサーバー運用の場合、自分たちでサーバー機器を購入して使えるように構築・設定し、機器にトラブルがあると自分たちで修理しなければなりません。

一方「クラウド」の場合、パソコン1台で必要な要件を選択して設定するだけで良いため、簡単にサーバーを構築することができます。

実際の機器を購入して使えるように設定し、トラブル時はその機器を修理するなどの面倒でお金がかかる部分は、Amazonなどのサービスを提供する企業が行ってくれます。

そのため、「オンプレミス」に比べて素早く手軽にコストを抑えながらサーバーを用意することができます。

2.料金体系

AWSは従量課金制で使用した分だけお金を払うようになっています。

そのため、たくさんアクセスが来る時期は対応できるようにリソースを増やし、アクセスが少ない時はリソースを減らすといったことや一定期間だけ利用することも手軽にコストを抑えながら実現できます。

3.セキュリティ

AWSはハードウェアをセキュリティに係るコンプライアンス要件に準拠したデータセンターで運営しています。

AWSのサービスだけなく、連携された外部システムのセキュリティに対しても、サポートする仕組みがあります。

そのため最適なセキュリティ対策が可能になっています。

3. デメリット


AWSのデメリットは3点あります。

1.学習コスト

どのサービスにおいてもはじめて使用する場合は、使い方を学ぶ必要があります。

2.料金体系

メリットにもなりますが、利用した分だけ料金が加算されるため、デメリットにもつながります。

また、どのくらいサービスを使用するのか見通しがつきにくいため、毎月の費用がどのくらいかかるか予測しづらくなっています。

3.ノウハウ

サービスが200以上あり今後も増えていくと予想されます。

「これをするにはどのサービスを利用するのが最適か」といった選択を適切に行うところから、相応のノウハウが必要になります。

またAWSではサーバーなどの環境は用意してくれるが、その先の管理はユーザーが行うことが必要であるため、問題が発生した際のトラブルシュートなどの技術も必要となります。

4. 人気サービス


1.Amazon EC2

Amazon EC2は、Amazon Elastic Compute Cloudの略で、AWSが提供する「仮想サーバーサービス」になります。

Amazon EC2を利用することで、従来のような物理サーバの構築や環境構築作業をすることなく、手軽に仮想サーバーを用意することができます。

2.Amazon S3

Amazon S3は、Amazon Simple Storage Serviceの略で、Amazonが提供するストレージサービスです。

Amazon S3を使用することでストレージのディスク管理や冗長化などを考慮する必要がなくなり、サービス開発など本来の業務に注力できるようになります。

Webサイトやアプリケーションなどのデータバックアップ先としての利用や動画・画像などの格納先としても利用されることが多く、既存のAWSサービスと連携させることで、非常に広範囲な使い方ができます。

3.Amazon RDS

Amazon RDSは、Relational Database Serviceの略です。

オンプレミスでデータベースサーバを構築する際に必要となるサーバの購入・設定、OSのインストールなどの煩雑な作業をすることなく、利用契約後すぐにデータベース構築が可能になります。

また、MySQL、Oracle Database、Microsoft SQL Serverなど、一般的によく使用されているデータベース管理システムをそのまま使うことができます。

データベースの構築・変更も専用の管理画面から容易にできるため、これにかかるコストの削減につながり、ユーザーはインフラ管理から開放されるため、本来の業務に注力できるようになります。

また、Amazon RDSはストレージの容量追加も容易で、高い拡張性を有しています。さらにバックアップも自動取得されます。

4.AWS Direct Connect

AWS Direct Connectとは、AWSと自社の拠点や自社のシステムが稼働するデータセンターとのプライベート接続(専用接続)を実現できるクラウドサービスソリューションのことです。

インターネットを経由せず接続することができるので、高いセキュリティレベルを保持したまま安定した速度でデータの送受信などを行うことができます。

5.Amazon Inspector

Amazon Inspectorとは、Amazon EC2、AWS Lambda関数、Amazon ECRなどのAWSソフトウェアの脆弱性を自動的に管理するサービスです。

Amazon Inspectorは50個以上の脆弱性インテリジェンスソースを利用して、AWSソフトウェアに対して常にスキャンを行うので、脆弱性をほぼリアルタイムで検出することができます。

検出した脆弱性のリスク評価も自動的に行うので、脆弱性管理における工数をAmazon Inspectorの導入によって軽減できます。

6.Amazon Personalize

Amazon Personalize とはAmazon.com と同様のテクノロジーを利用し、機械学習の知識がなくても、個々のユーザー向けにリコメンデーションをリアルタイムで提供できるサービスです。

7.Amazon SWF

Amazon SWFとはSimple Workflow Seriviceの略で、ワークフローの実行基盤を提供するサービスになります。

ワークフローの各ノードに既存のサービスを配置するだけで簡単に自動化処理を作成できることから、プログラム開発経験のない方でも比較的容易に利用できます。

また、連携と一口に言っても単純につなぐだけではなく、条件に応じて処理を分岐させたり、一定時間処理を待ち合わせたりと高い自由度を持ちます。

そのため、始業時にインスタンスを一斉起動することや、定期的にサーバーをバックアップし、データを外部ストレージに保存するといった、Step Functionsが対応しているAWSサービスの連携であれば簡単に実装が可能です。

8.Amazon SES

5. まとめ


AWSは簡単に使用できます。

使い方も最初の学習コストは必要ですがそこまで難しそうな手順はなかった認識です。

AWSにはさまざまなサービスがあり、それらをすべて理解することは難しいが知っておくと便利だと感じました。


AWSを使用している企業やプロジェクトは年々多くなっている印象があります。

特に人気なEC2やS3といったサービスは覚えておいて損はないと感じます。

この記事を読んだ方がAWSがどういったものか少しでも理解できれば幸いです。