
【初心者向け】Linuxコマンドについて
公開日: 2025/5/5
Linuxコマンドをご存知でしょうか?
エンジニアとして働いていると耳にする事があると思います。
本記事ではよく使うLinuxコマンドをまとめていきます。
1. Linuxコマンドとは?

Linuxオペレーティングシステムで利用されるコマンドラインインターフェースを通じて、ファイルやディレクトリの操作、ユーザー管理、ネットワーク接続などのさまざまなタスクを実行するためのコマンド群です。
2. そもそもLinuxって何?

Linuxとは、OS(オペレーティングシステム)の一種です。
Linuxはパソコンなどのハードウェアと、アプリなどのソフトウェアを仲介する役割を担います。
Windowsなどのマウスで操作するGUI方式のOSとは異なり、Linuxはコマンドで操作するCUI方式のOSです。
そのため、Linuxを操作するにはLinuxコマンドを覚え、キーボードから入力する必要があります。
3. Linuxコマンドのメリット

Linuxコマンドのメリットは以下になります。
1.ターミナル上で完結するため効率的
Linuxコマンドはターミナル上で実行するため、GUIベースのアプリケーションと比べて効率的です。コマンドラインから直接操作できるのでマウス操作の必要性がなく、作業効率が向上します。
2.カスタマイズ性が高く自由度が広い
Linuxコマンドはユーザーが必要に応じてカスタマイズできるため、自由度が高いです。また、豊富なオプションが用意されているため、より細かな操作が可能になります。
3.オープンソースであり無償で使用できる
Linuxコマンドはオープンソースであり、無償で使用できるため、費用をかけずに高品質なシステムを構築できます。また、オープンソースなので開発者やコミュニティによって改善が行われ、安定性が高まっています。
4. Linuxコマンドのデメリット

Linuxコマンドのデメリットは以下になります。
1.複雑なコマンドの記憶が必要
Linuxコマンドは、GUIを使用したアプリケーションソフトウェアと異なり、テキストベースの操作が必要です。そのため、複雑なコマンドを覚える必要があります。
2.タイプミスが起こりやすい
Linuxコマンドを使用するときは、正確なスペルと構文が必要です。誤ったスペルや構文を入力すると、望ましくない結果が生じる可能性があります。
5. 覚えるべきLinuxコマンド一覧

Linuxコマンドを全て覚えようとするととても大変です。
よく使用するコマンドは暗記して、普段使用しないコマンドは都度Web検索して使用します。
1.ファイル・ディレクトリ操作
・cd:指定したディレクトリへ移動します・ls:対象ディレクトリの情報を表示します
・pwd:現在アクセスしているディレクトリを表示します
・mkdir:新しいディレクトリを作成します
・cp:対象のファイルをコピーします
・touch:指定したファイルのタイムスタンプを更新。ファイルが存在しない場合は空ファイルを作成します。
・rmdir:中身にデータが入っていないフォルダを削除します
・rm:指定したファイルを削除します
・mv:ファイルの移動や名称変更などを行います
・clear:端末の画面に表示された内容を消去し、綺麗な状態にします
・chmod:指定したファイルやフォルダの権限を変更します
・chown:指定したファイルやフォルダの所有者情報を変更します
・tar:複数ファイルを圧縮して一つにまとめる、または圧縮されたファイルの展開を行います
・find:対象ファイルを検索します
・locate:ファイル名やディレクトリ名を指定してファイルを検索します
・history:これまでに実行したコマンドの履歴を表示します
・ln:ファイルやフォルダに対してリンクを作成します
・man:コマンドの使い方に関するマニュアルを表示します
・apropos:キーワードを指定してコマンドを検索します
2.ユーザー管理操作
・chfn:ユーザに関する情報設定を行います・deluse:指定したユーザを削除します
・groupadd:新たなグループを作成します
・groupdel:既存のグループを削除します
・id:現在のユーザやグループのID情報を表示します
・su:ユーザを切り替えます
・useradd/adduser:新たなユーザの作成
3.システム管理操作
・finger:ユーザに関する情報を表示します・free:空き容量と使用容量を表示します
・last:ログインに関する履歴情報を表示します
4.ネットワーク関連操作
・ftp:ファイルのFTP転送を行います・ssh:sshでログインを行います
・route:ルーティングの設定や表示を行う
5.テキスト処理操作
・cut:文字を切り出して表示します・diff:ファイル間の差分を表示します
・grep:ファイル内に含まれる文字列を検索します
・head:ファイル内容を先頭から10行まで表示します
・less:ファイル内容をスクロール操作で表示します
・lv:ファイル内容をページごとに表示、または多国語や文字コードの変換を行います
・more:ファイルの内容をページごとに表示します
・vi:テキストエディタの起動や編集を行います
6.その他
・which:指定したコマンドのパスを表示します・who:ユーザに関する情報を表示します
・type:コマンドの型に関する情報を表示します
・whatis:コマンドの検索と説明の表示を行います
・cal:カレンダーを表示させます
・date:日付の表示や設定を行います
6. 便利なLinuxショートカットキー一覧

Linuxはコマンド入力だけでなく、ショートカットキーから操作することも可能です。
覚えておくと便利なLinuxのショートカットキーを表にまとめて説明します。
・↑↓:使用したコマンドの履歴を順番に表示します
・Ctrl + a:カーソル位置を先頭に移動させます
・Ctrl + b:カーソルの位置を1文字分戻します
・Ctrl + d:カーソルの位置にある文字を削除します
・Ctrl + e:カーソルの位置を末尾に移動させます
・Ctrl + f:カーソルの位置を1文字分進めます
・Ctrl + h:カーソルの左側にある文字を削除します
・Ctrl + k:カーソルがある位置から行末までを削除します
・Ctrl + n:次のコマンドを呼び出します
・Ctrl + p:前のコマンドを呼び出します
・Ctrl + r:実行したコマンドの履歴から検索を行います
・Ctrl + u:カーソルがある位置から行頭までを削除します
・Ctrl + w:カーソルの左側にある単語を削除します
・Ctrl + y:削除した文字を貼り付けます
・tabキー:フォルダ名やファイル名を予測変換します
7. 最後に
Linuxコマンドを学習してきましたが記入していないLinuxコマンドはまだまだたくさんあります。
よく使うLinuxコマンドを覚えて業務に活かしていきたいです。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。