【ソフトウェアテスト】直交表/ペアワイズ法 ②
直交表そのものについては直交表/ペアワイズ法 ①で記載しています。この記事では主にペアワイズ法についてまとめます。ペアワイズ法は組み合わせテスト技法の一つであり、直交表で考慮した各因子に想定されている水準が均等に分布するという条件を緩和し、各水準の組み合わせが少なくとも1回以上出現するようなペアを選択することで、直交法そのものよりもテストの粒度を粗くしてテストケース数を抑える手法です。
テスト(運用・保守・サポート)
【QA】テスト観点の出し方
システム開発における評価・検証は、避けることのできないバグや不具合を市場に流通する前に可能な限り取り除くことのできる重要な工程です。またテスト観点が明確なテストケースは実施者ごとの評価精度のブレを防ぎ、不具合の発見率を高めることができます。しかしこの工程を最大限活かすには"なぜそのテストをするのか”、”そのテストで何を確認したいのか”という観点を正確かつ明確に定めていなければなりません。テスト観点の洗い出しが不十分なまま重大な不具合を見逃してしまうことで機会損失や信用を失うなど、多くのリスクを生んでしまう恐れがあります。
初心者
【ソフトウェアテスト】ユースケーステスト
ユースケース(use case)テストとは、システム開発要件や機能仕様などのテスト対象に対して利用者サイドから想定しうるテスト対象の使用状況や相互の作用をユースケースとしてシナリオを想定することで、対象の利用に際して問題がないかを主軸にしてテストを行う手法です。シナリオを想定してテストを行うため、シナリオテストと混同されやすいですが、シナリオテストと比較してテスト対象や目的やテストの粒度など違う部分があるので、ユースケーステストとシナリオテストはそれぞれ別の手法として、実施するテストケースに応じて使い分けが必要です。シナリオテストは主に特定の機能や操作の流れを一連のシナリオとしてテストするもので、対象となる仕様や要件のみならず、ストーリーとして関連が想定される動作や異常系処理などもテストスコープに含むため、ユーザーサイドの視点で対象に対して詳細なテストを実施しますが、ユースケーステストは、あくまで対象となる仕様や要件から想定されうるユーザーストーリーをテスト対象とする前提で、シナリオテストよりもテストスコープは狭くなると想定されます。また、記事内にて後述しますが、ユースケース図を用いていることもユースケーステストの特徴であり、シナリオを順序立てる記述形式はシナリオテストもユースケーステストも同様ですが、テストケースの整理や共有の方法によってテストケース自体をレビューできるため、静的テストのアプローチがしやすいテスト技法です。
テスト(運用・保守・サポート)
【ソフトウェアテスト】不具合報告のインシデントレポートについて
開発プロジェクトで発生した問題はインシデントとして、管理・分析・対応が必要です。プロジェクト全体を通しての問題となるとかなり範囲は広く、人的トラブルやステークホルダー間での問題など、開発しているプロダクト以外の問題も含んでしまうので、本記事では主にプロダクトのテストに関して検出された動作の不具合(バグ)に焦点を絞って記載します。プロダクトのテストに際して検出した不具合は、報告・対応したあとは蓄積データとして、引き続きプロジェクトで参照・活用されます。実際の開発現場によっては、早期レビューでのやりとりに関するものや、開発とテスターが口頭で連携できるような状況で報告即時対応できる程度の不具合対応など、状況により必ずしも定められたドキュメントの形式で報告されるものとは限りませんが、可能な限り検出対応した不具合は履歴を残しておくことで、プロダクトの品質向上を目指すことができます。ほとんどの場合は不具合管理に別途外部のbug tracking system(BTS)を使用しています。BTSはインシデントレポート1件をチケットという1単位で扱います。チケットの形式や内容が必ずしも同一の形式に沿っているというものではありませんが、不具合の報告管理をするチケットの内容は、管理運用の観点から記載が必要となる項目はある程度決まっています。余談ですが、BTSは不具合報告のみならず、チケット駆動開発 (TiDD) を実施するプロジェクトでは開発作業自体の管理進行目的で使用される場合もあります。
テスト(運用・保守・サポート)
【ソフトウェアテスト】レビューについて
ソフトウェアテスト領域には、動作させることを前提とした対象をテストする動的テストと、動作させることを前提としていない対象をテストする静的テストがあります。単体テストや結合テストなど、作成したものを動作させてテストをするのが動的テストですが、静的テストは動作させる対象がなくてもテストが実施できます。静的テスト活動の種類としてレビューがありますが、開発活動の中で作成された製品やシステム自体以外のものは、レビュー対象としてテストすることが可能です。
テスト(運用・保守・サポート)
【ソフトウェアテスト】エラー推測テスト
エラー推測テストは経験ベーステストの一種です。最も単純な表現をするならば、「どうすればエラーが発生するか」を想像して試行し、エラーを再現させることを目的としたテストの手法です。
テスト(運用・保守・サポート)
【ソフトウェアテスト】シナリオテスト
シナリオテストはユーザー視点で利用場面を想定し、操作フロー、入力値、発生する正常系挙動異常系挙動など、ユーザーが利用する一連の流れを想定したうえで発生しうるストーリーを元にテストを実施する手法です。ブラックボックステスト技法はさまざまあり、あくまで無数に存在しうるテストケースから粒度や対象を整理抽出してより広く浅いテストケースを目指すようなものがほとんどです。しかし、複数機能をもつシステムを実際に利用する際には、複数回の遷移を繰り返したりシステムが何重にも関連したりするので、1つの機能を対象としたテストや、2つ3つの機能間の関連をテストしただけでは、再現し得ないような組み合わせでの不具合が発生する懸念は常にあります。フリーチェックやモンキーチェックなどと呼ばれるものも、結局は「ユーザーなら再現しうる」可能性を想定して実行するものですが、それを数値や手順を明確にしてより詳細にテストし、かつ明示することでその内容をテストの履歴としたり、テストの要件自体もレビューなどで評価対象とできることがこのシナリオテスト手法の利点と考えられます。また、ユーザーのストーリーを元にテストするという点から、よりユーザーサイドでの視点から評価できるため、単純に欠陥を検出するのみならず、UI/UXの評価検討なども実施することができます。
テスト(運用・保守・サポート)
【ソフトウェアテスト】ソフトウェア開発とテスト活動について ①
ソフトウェアはほとんどの場合、複数の機能を組み合わせてシステムを構築し、さまざまなシステムをまとめたものを運用する想定で開発プロジェクトが進行します。Webシステム開発、アプリケーション開発、組み込みシステム開発など、開発プロジェクトにもそれぞれ種類はありますが、アプリケーションに付随するWebサービスを展開する場合にWebシステムを開発したり、組み込みシステムと連携するアプリケーションを展開する場合にアプリケーション開発をするなど、複数のサービスやプラットフォームが関連しているのがソフトウェアの現状であり、開発プロジェクトもそれに伴って複雑で多様な関係性の中で進行していきます。このため、何か一つを開発して終わりとなることはほとんどなく、開発プロジェクトの開始・終了・進行中に至るまで、そのほか複数の開発プロジェクトの進行も関連してきます。とはいえ、多くのプロジェクトが相互に関連しながら進行しているとしても、プロジェクト進行の工程という点でいうならば、サービスやシステムの企画と検討に始まり、リリース後の継続的な運用保守から運用の終了に至るまでを一つのサイクルとして、開発プロジェクトは段階を経て進行していくといえます。
テスト(運用・保守・サポート)
【QA】不具合を発見した時
ソフトウェアやその機能についてテストを行った場合、何かしらの不具合を発見することがあります。実施者は発見した不具合が市場への流出するのを防ぐ最初の防衛ラインとなります。では実際に不具合を発見した場合、実施者はどう不具合報告をすればよいか。※開発チーム所属するQA担当であることを想定した内容となります。プロジェクトによって不具合を報告する際のルールは様々なため、この限りではないことを留意してください。
初心者
エンジニアの将来性とキャリアアップ、安定性を考える―20~30代のプログラマー向け転職ガイド
就活・転職中の20~30代プログラマー必見!IT業界におけるエンジニアの需要は年々増加し、特に20~30代の若手プログラマーの間では、将来性の高い職種として注目を集めています。プログラミングスクールを卒業しエンジニアとして転職に成功したものの、スキルアップや収入面での安定性に悩んではいませんか?エンジニアとしてのキャリアを安定させるための具体的なアドバイスもご紹介します。そんな中、新卒で営業職に就いたものの、趣味のゲームに携わる仕事をしたいという想いからエンジニアへの転職を決意したAさんのケースがあります。プログラミングスクールを卒業しエンジニアとして転職に成功したAさんですが、現在はスキルアップや収入面の安定性に悩みながら、次のキャリアアップを目指して転職活動を行っています。また、将来的に彼女にプロポーズする計画も持っており、安定した仕事を探していることも考慮しています。そこで、本記事では20~30代の就活・転職中のプログラマー向けに、エンジニアの将来性とキャリアアップ、安定を考えた選択について解説します。Aさんの実体験をもとに、最適なスキルの選び方やキャリアの展望について考察し、さらにエンジニアとしてのキャリアを安定させるための具体的なアドバイスもご紹介します。プログラマーを目指す若者や転職を考えるエンジニアにとって、将来を見据えた選択についてのヒントが満載です!
キャリア
Node.jsの一番メジャーなフレームワーク「Express」について解説
Node.jsは、JavaScriptを使ってサーバーサイドの開発を行うことができるランタイム環境です。その中でも、特に人気があるのがフレームワークのExpressです。この記事では、Expressについて解説していきます。
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【C++基礎】C++プログラマが学びなおす その2
C++からしばらく離れていたプログラマですが、これからの業務で触れる可能性が出てきたので、一度初心に立ち返って基礎からおさらいをしていく過程を備忘録として残していきます。
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テスト(運用・保守・サポート)
ネットワークエンジニアの将来性と市場の需要 | キャリアアップに必要な3つの要素
企業のデジタル化が進む現代社会において、ネットワークエンジニアの仕事は、市場の高い需要と共に、その将来性も見込まれています。その一方で、ネットワーク技術は日々進化し、新たなセキュリティ課題も常に出現しており、これらの変化に対応するため、ネットワークエンジニアは自身のスキルを常にアップデートしたり、最新のインフラ知識が求められます。ネットワークエンジニアとして成功するためには、継続的な学習と新しい技術への適応、必要なスキルを身につけ、ネットワークエンジニアとしての価値を高めることが大切です。本記事では、ネットワークエンジニアとして求められる需要や将来性、そして長く活躍するために必要なスキルや知識について詳しく解説していきます。
キャリア
今後必ず需要が伸びるクラウドエンジニアについてご紹介!必要な知識もご紹介します
近年、自社でサーバーを持たずにクラウドサービスを利用してアプリケーションを構築する形態が多くなっております。その中で需要が増えてきているのがクラウドエンジニアとなります。クラウドエンジニアとは、ネット上のクラウドサービスを利用してシステムの構築や保守を行う、クラウドサービスに特化したエンジニアを指します。これまではサーバーやネットワークといったハードウェアを自社にて調達、設置したうえでアプリケーションを構築・運用する形態が一般的でした。これらはオンプレミス環境と呼ばれており、現在でも多くの環境がオンプレミス環境となっております。一方で最近ではクラウドサービスの導入を検討する企業が多くなっております。より多くの企業がクラウドサービスを採用するようになるため、クラウドエンジニアの需要は今後必ず伸びていきます。一方でクラウド技術も発展途上ということもありますが、クラウドサービスに長けたクラウドエンジニアもまだまだ少ないのが現状です。ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアはクラウド化の進行に併せて、これまで培ってきたサーバーの構築知識やネットワーク技術を活かしながら、クラウドへの理解を深めることが求められるでしょう。そこで今回はクラウドエンジニアについてご紹介していきながら、必要となる知識についてもご紹介していきます。
学習・スキル
クラウドサービスについて
クラウドとは、クラウドコンピューティングの略で、ユーザーがサーバーやネットワークなどのインフラやソフトウェアを持たなくてもインターネットと介してサービスを受けることが可能になる仕組みです。自分のコンピューターにソフトウェアをインストールせず、ウェブブラウザなどを使ってシステムを利用します。ソフトウェアを動作させるITリソースやサービスはすべてクラウドベンダーが所有しており、ユーザーはそれらをインターネット経由で利用します。クラウドサービスでは、ソフトウェアの場所やデータ保管先はインターネット上の見えないところにあるので、システムの構成図を表す際に、雲(=クラウド)のマークを使っていたため、「クラウド」と呼ばれるようになったと言われています。
その他(インフラ)
クラウドサービスとセキュリティ対策
クラウドサービスにおけるセキュリティ対策について話していきます。近年、クラウドサービスを利用する企業が増加しています。利用する理由として、「資産、保守体制を社内に持つ必要がない」「場所、機器を選ばずに利用できる」「安定運用、可用性が高くなる」などの声があるようです。しかし、「セキュリティ面」での不安を抱えて、クラウドサービスを利用するのはためらうという声が多いのも事実です。安全にサービスを活用するために、サービス提供事業者を選ぶ際のポイントや、セキュリティ対策について紹介していきます。
その他(インフラ)
AWSエンジニアの仕事内容とは?転職に必要なスキルやポイントを解説!
IT業界では、日々新しいトレンドや技術が生れていますが、その中でも常に注目を浴びているのが「クラウドコンピューティング」の分野です。そのクラウドコンピューティングの中心に位置するのがAWSと言われています。しかし、AWSエンジニアになるには、何から始めれば良いのか、どのようなスキルや知識が必要なのか、インフラエンジニア初心者には分からないことも多いでしょう。この記事では、AWSエンジニアになるための、基礎知識や転職に必要なスキルやポイントをまとめていますので、AWSエンジニアの転身を考えている方の参考となれば幸いです。
学習・スキル
APIとは? API連携の仕組みやメリット、利用時の注意点をわかりやすく紹介
世の中にある多くのシステムやアプリケーションはAPIを通じて連携し、さまざまな業界や分野において利便性の高いサービスを実現しています。しかし、APIという言葉は聞いたことがあっても、具体的にAPIがどのような仕組みで、どのようなメリットをもたらすのか、利用者の立場では知る機会は少ないのではないでしょうか。この記事では、APIの基本的な仕組みから、API連携のメリット、そして利用時の注意点について詳しく解説しますので、APIを最大限に活用して、ビジネスにどのような効果があるのか知ってもらえれば幸いです。
学習・スキル
CIとは何か?代表的なCIツールの特徴とメリット・デメリットを解説
CIとは、開発者がコードを頻繁に統合し、自動的にテストやビルドを行うことで、品質や効率を向上させる手法です。 CIを実現するためには、CIツールと呼ばれる専用のソフトウェアが必要です。 CIツールは、コードの変更を検知し、自動的にテストやビルドを実行し、結果を報告する機能を提供します。しかし、CIツールには様々な種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。 では、どのようにしてCIツールを選ぶべきでしょうか? この記事では、代表的なCIツールの概要と選び方について解説します。
学習・スキル